土曜朝11時、世田谷の9.8万の1Kで
同期の婚約発表から、4ヶ月が経った。
土曜の朝11時、スマホのアラームを止める前に、反射的にInstagramを開いた。田中さんが昨夜、婚約記念ディナーの写真を18枚投稿していた。去年の12月、会社の飲み会の席で指輪を見せてくれたとき、私は笑顔を作れていたと思う。たぶん。
「おめでとう🎉」とコメントして、投稿した。
ベッドから出るまでに、さらに45分かかった。
世田谷の1K、9万8千円の部屋。東急世田谷線の最寄り駅から徒歩8分。窓を開けると、向かいのマンションの外壁が見える。3年間住んで、隣の部屋の住人と一度も話したことがない。
これが私の、2026年4月の土曜日の始まり方だ。
「ひとりの時間を楽しもう」は正しい逃げ方だった
彼氏いない歴が2年4ヶ月を超えた頃から、「ひとりの時間の楽しみ方」を調べるようになった。
出てくる答えはいつも似ている。カフェ巡り、美術館、読書、ヨガ、料理、一人旅。充実した一人時間を過ごしている女性たちのInstagramが並ぶ。ラテアートと文庫本の写真。「自分の機嫌は自分で取る」というキャプション。
私も試した。カフェに行った。本を買った。ヨガマットも買った(今は部屋の隅に立てかけてある)。
でも3ヶ月くらいで気づいた。「充実した一人時間コンテンツ」を消費しているとき、楽しいのは最初の30分だけで、後半は「この時間が終わったらまた一人で帰るんだな」という気持ちが先に来るようになった。
「ひとりの時間を楽しもう」と思って行動すること自体は間違いじゃない。でも私の場合、それは解決策じゃなく、現実から目を逸らすための正しい逃げ方だった。
平日夜20時、ファミマの袋に缶チューハイ
都内IT企業のマーケ部で働いている。定時は18時半だけど、実際に会社を出るのはだいたい20時を過ぎる。
渋谷から世田谷線に乗って、最寄り駅前のファミリーマートに寄る。買うものはほとんど毎日同じだ。サラダチキン(ハーブ味、198円)、コールスローサラダ(298円)、缶チューハイのレモン9%(199円)。合計695円。
自炊する気力は残っていない。正確に言うと、気力があっても一人分の料理をする理由が見つからない。
部屋に帰ってサラダチキンをパックのまま食べながら、Netflixをつける。深夜1時まで見て、気づいたら眠っている。目が覚めたらまた土曜日になっている。
これを繰り返している。誰かに話したら「もう少し自炊すれば」と言われるかもしれない。でも問題は自炊じゃない。一人でご飯を食べることが、最近なんか苦しい。それだけだ。
マッチングアプリ3連敗のあとで
去年の1月から3月にかけて、Pairs・Omiai・tappleを順番に試した。全部を同時に使っていたわけじゃなく、一つずつ使ってやめた。
マッチングはした。メッセージのやり取りも何人かとした。実際に会ったのは2人。2人とも2回目のデートはなかった。
理由を考えた。相手が悪かったわけじゃない。普通に清潔感があって、普通に話ができる人だった。なのに、会った後に「また会いたい」という気持ちが起きなかった。
あのとき私は「自分にはマッチングアプリが向いていない」と結論を出した。でも今になって思うのは、あれは間違った結論だったかもしれない、ということだ。向いていなかったんじゃなく、自分が何を求めているかを全然わかっていない状態で会いにいっていた。
2年4ヶ月が経って気づいたこと
3連敗してからおよそ1年、私が「ひとりの時間の楽しみ方」を検索し続けていたのは、本当は「ひとりであることをもっとうまく受け入れたい」というより、「ひとりじゃなくなる方法を探したい」という気持ちだったんじゃないかと思う。
でもそれを認めると、「婚活してる自分」「焦ってる自分」みたいな像が浮かんで、恥ずかしいような、惨めなような気持ちになった。だから「ひとりの時間を充実させよう」という方向に逃げていた。
充実した生活は大事だ。でも、本当に欲しいものを「欲しい」と言えないまま代替行動だけを積み重ねていると、どこかで苦しくなる。私は2年4ヶ月かけてそれを確認した。
Pairsをもう一度開いた3月の最後の週末
3月の最後の土曜日、久しぶりにPairsをインストールした。
以前と何が違ったかというと、今回は「この人を好きになれるか」ではなく「この人はどんな話し方をするか」を観察しながらプロフィールを読んだ。相手の趣味より、文章のテンポ、語彙、冗談の入れ方。自分がどういう文体の人と話していると楽しいか、を意識した。
Pairsは国内最多の会員数を持っていて、同年代の登録者が本当に多い。選択肢が多すぎると感じていた時期もあったけど、自分の観察軸が決まると、むしろ多いほうがいい。気になる人を見つけるスピードが上がる。1週間で3人とメッセージのやり取りを始めた。1年前とは全然違った。
withで「自分を知ること」から始めた
Pairsと並行して、withも使い始めた。
withの特徴は性格診断をベースにしたマッチングで、自分の傾向と相手の傾向が数値で可視化される。「自分がどういう人間か」を言語化するのが苦手な人間にとって、これは思っていたより使いやすかった。
診断結果が相手と共有されるので、初回メッセージの話題に困らない。「診断で〇〇が高いんですね」という入り口から、意外と深い話ができる。
私がマッチングアプリで3連敗した理由のひとつは、「自分が何を求めているかわからない状態で会いにいった」ことだと今は思っている。withはその問題を、診断という形で補助してくれる。自己分析が苦手な人ほど、最初に使うアプリとして向いていると感じた。
次の土曜日の朝のために
今も土曜の朝は11時まで寝る。ファミマのサラダチキンを買う夜もある。Netflixを深夜1時まで見ることもある。
でも3月の最後の週末に何かが少し変わって、今週は初めてwithでマッチングした人と来週会う約束をした。
今朝また同期の婚約写真を見て、指が止まった。でも今回はその後でスマホを閉じずに、トーク画面を開いた。
もし今のあなたが2年以上「ひとりの時間の楽しみ方」を検索し続けているなら、一度その検索を止めて、PairsかwithをLINEアプリを開くくらいの気軽さで起動してみてほしい。Pairsは会員数の多さが選択肢の豊富さになり、withは性格診断が自己理解の出発点になる。どちらも無料で始められる。
ひとりの時間は悪くない。でも、本当にひとりが好きなのか、ひとりであることに慣れてしまっているだけなのかは、一度ちゃんと確認した方がいい。
次の土曜の朝、スマホを手に取ったとき、何を開くか。それだけが違いを作る。
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【2026年追記】
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自分が何を求めているかわかった瞬間、「また会いたい」という気持ちが初めて起きた。
2026年4月26日(土)朝11時、また同じ1Kで目が覚めた
田中さんのInstagramは、もう開いていない。
変わったのは、3週間前の平日夜だった。ファミマの缶チューハイを開けながら、「自分が何を求めているかわからない状態で会いに行っていた」という文章を書いた。書いてみて初めて実感した。「また会いたい」が起きなかったのは相手の問題じゃなく、私が自分の感情の輪郭をまったくつかめていなかったからだ。
翌日の昼休み、渋谷のスタバで15分だけ時間をつくって、電話占いピュアリ電話占いピュアリに登録した。「信じるかどうか」より先に「自分の気持ちを声に出して整理する場所が欲しかった」という理由で。初回10分の無料枠を使って、「恋愛より先に、自分が欲しいものを知りたい」と話した。
「あなたは、共感してくれる人が欲しいんだと思います」と言われた。当たり前のことかもしれない。でも誰かに言葉にしてもらったのは、初めてだった。
Q. マッチングアプリで「また会いたい」と思えないのは、自分に向いていないから?
そうじゃないと思う、今は。「また会いたい」は相手から引き出されるものじゃなく、自分の中に「この人といたい理由」がある状態から生まれる。その理由が空白のまま会いにいくと、どんな相手でも「普通だった」で終わる。3回の経験で確認できたのは「アプリが向いていない」じゃなく「自分の欲しいものを言語化できていなかった」だった。
2026年5月3日(日)、4枚目のプロフィール写真を撮った
ゴールデンウィーク初日、窓際の光が珍しくきれいだったので自撮りをした。9万8千円の部屋の窓際で。
withに再登録したのは、その3日後だった。前回と違ったのは、プロフィールの「休日の過ごし方」欄に「土曜昼まで寝て、ファミマで缶チューハイを買って帰ることがある」と書いたことだ。盛らなかった。
初回マッチングは翌週の木曜日。まだ会ってはいない。でも今は「また会いたいかどうか」より先に、「この人と話してみたい理由が一個ある」状態で返信している。それが以前と違う点だと思っている。
Q. 電話占いって「当たる・当たらない」だけの話じゃないの?
私も最初そう思っていた。使ってみてわかったのは、占い師に話しながら自分の気持ちを整理しているという時間の価値だった。ピュアリは在籍占い師の口コミが公開されているので選びやすく、初回10分無料で試せる(効果には個人差があります)。「信じる・信じない」より「話す場所が欲しい」と感じている人に向いていると思う。まず無料枠だけ使ってみるのが良いと思う。
【2026年追記】
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「マッチングアプリが向いていない」は、間違いだった。 2026年春、自分が何を求めているかを言葉にしたとき、初めて「また会いたい」と思える人に出会えた。
4月第3土曜日、20時22分、ファミマに寄らなかった夜
渋谷から世田谷線に乗って、いつものファミリーマートの前を通ったとき、足が止まった。698円のいつものセット——サラダチキン、コールスロー、レモン9%の缶チューハイ。手を伸ばしかけて、やめた。
翌日、渋谷でランチの約束があったからだ。
2月末に友人の美咲から「withって心理テストで相性を見るから、なんか他のアプリと違う気がした」と聞いた。3月の第2週、インストールした。プロフィールを書くのに1時間かかった。最終的に「一人の夜ごはんが最近少し苦しい。好きな人と、普通においしいご飯を食べたい。」という一文を、恥ずかしいけど残した。
Q:マッチングアプリが「向いていない」と感じたとき、何が足りなかったのか
去年の3連敗(Pairs→Omiai→tapple)のとき、私は「いい人と出会いたい」以上の言葉を持っていなかった。2回会った2人はどちらも普通に清潔感があって普通に話せる人だったのに、「また会いたい」が起きなかった。理由は相手じゃなく、自分の中に「何のためにこの人に会っているか」が空白だったからだと思う。
自分が寂しいのか、恋愛がしたいのか、ただ誰かとご飯を食べたいのか。2年4ヶ月かけてようやく、答えが「全部、少しずつ」だとわかった。
Q:「ひとりの時間を楽しむ」と「誰かと一緒にいたい気持ち」は矛盾する?
今の私の答えは、「どちらかを選ぶ問いじゃなかった」だ。
2年4ヶ月間、「ひとりでちゃんと楽しめるようになってから恋愛しよう」と思っていた。でもそれは順番が逆だったかもしれない。ひとりの時間を大切にすることと、誰かと一緒にいたい気持ちは、同時に存在していい。
4月の第3土曜日、ファミマを素通りして、隣のスーパーで2人分くらいの食材を買って帰った。翌日のことを考えながら料理するのは、部屋の隅に立てかけたヨガマットを広げるより、ずっと自然だった。
渋谷のランチは2時間半続いた。帰りの世田谷線の中で、スマホを見てひとりで少し笑った。自分でもわかるくらい、顔が違っていたと思う。
「何を求めているか」が言葉になったとき、マッチングアプリは初めてちゃんと機能した。
【2026年追記】
わからないまま動くことが、2026年春に私がたどり着いた、いちばん正直な答えだった。
4月16日深夜、with を再インストールした
木曜の夜23時12分。サラダチキン(ハーブ味、198円)を食べ終えて、スマホをぼんやりスクロールしていたら、去年の3月に削除したwithのことが頭に浮かんだ。App Storeで検索して、再インストールボタンを押すまでに5分かかった。
去年と変えたのは、プロフィール文だけだ。「カフェ巡りが好きです」を消して、「ひとりでいることが普通になってきた27歳です、よかったら話しましょう」に書き直した。我ながら驚いたけど、嘘じゃないから消さなかった。
去年アプリで「また会いたい」と思えなかったのは、相手のせいでも向き不向きのせいでもなかった。自分が何を求めているかを言語化せずに、2人と会いに行っていただけだ。今回は「わからないまま」を正直に書いてみることにした。
会員数2,000万人超・心理テストで価値観の合う人を探せる with は、2026年4月時点、今すぐ無料登録できる。スマホで3分、匿名のまま始められる。
with
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「また会いたいと思えない」のは、アプリが向いていないから?
向いていないと結論づける前に確認したいのは、「会いに行く前に、自分が何を求めているかを言葉にできていたか」という点だ。相手のスペックではなく、「会った後に何を感じたか」を3行メモするだけで、次の判断軸が変わると言われている。
27歳で彼氏いない歴2年超は「遅い」のか
2023年の内閣府「男女共同参画白書」では、25〜34歳女性の4割以上が交際相手なしと回答している。「遅い」という感覚は統計ではなく、周囲の結婚ラッシュが作り出すことが多い。個人のペースには統計的な意味がないとされている。
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「整える」と「動く」を、同時にやることにした
再インストールしてから気づいたことがある。生理前の2日間、メッセージのやり取りが億劫になる週と、気分が落ちる週がほぼ重なっている。そのパターンに名前をつけたくて、ウェルスマを読み返した。女性ホルモンと気分の変動を丁寧に解説していて、「体内の波を知る」という視点が、私にはずっと抜けていた。
内側を整えることも、外側に動くことも、どちらが先でも正解じゃない。ただ2026年の春、両方を選べる状況が手元にあるというのは確かだ。
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ウェルスマ
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| サービス名 | 特徴 | 年齢層 | おすすめ度 |
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| with | 心理テスト・価値観診断で相性重視、UIがシンプル | 20〜30代前半 | ★★★★☆ |
| Pairs | 国内最多会員数・コミュニティ機能で共通趣味から出会える | 20〜30代 | ★★★★★ |
| ウェルスマ | 女性ホルモン・セルフケアに特化した健康情報サイト | 25〜35歳 | ★★★★☆ |
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世田谷の1K、木曜深夜23時。「わからないまま動く」と決めたその夜から、私の2026年春が、少しだけ違う形で動き始めた。
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