# 初メッセージ例文を20通コピペして全滅した女が、返信率を変えた1行とは
23時17分のファミマ袋と、送信ボタン
世田谷の1Kに帰ってきたのは23時を過ぎていた。帰り道のファミマで買ったサラダチキンと缶チューハイをテーブルに置いて、コートを脱ぐ前にスマホを開いた。
Pairs、with、tapple。3つのアイコンが並んでいる。今日もマッチした相手がいた。プロフィールを見て「悪くない」と思った。IT企業のマーケ部で働いていて、旅行が好きで、週末は料理をするらしい。
仕事の帰り道の電車で「初メッセージ 例文 返信率 上げる コツ」と検索して、ブックマークしておいた記事を開いた。「共通点を必ず入れる」「質問はひとつに絞る」「長くなりすぎない」。その通りに文章を打った。
「はじめまして!プロフィール読みました。旅行がお好きなんですね。私も好きで、去年は京都と沖縄に行きました。○○さんはどんなところが好きですか?」
送信。缶チューハイのタブを引いて、Netflixを開いた。深夜1時まで見て、そのまま寝た。
翌朝、通知はなかった。
「これ、実はウソです」——例文が逆効果になる理由
彼氏がいない期間は2年4ヶ月になる。去年1年間で3つのアプリを試した。マッチは何十件もした。でも初メッセージで止まる。返信が来ない。来ても2往復で終わる。そこから先に進んだことが、ほとんどなかった。
「例文通りにやってるのに、なぜ」とずっと思っていた。
答えは単純だった。例文通りにやっているから、返信が来ないのだ。
マッチングアプリで「初メッセージ 例文」と検索すると、無数の記事が出てくる。どれも似たような内容だ。「共通点を話題にする」「相手のプロフィールを読んだことを示す」「質問は一つにする」「長すぎず短すぎず」。
これらのアドバイスが間違っているわけじゃない。でも根本的な問題がある。男性も全く同じ記事を読んで、全く同じ例文を送ってくる。
自分が受け取った男性からのメッセージを思い出してほしい。「プロフィール拝見しました!旅行がお好きとのこと、私も大好きで、最近は○○に行きました。どこかおすすめはありますか?」——見覚えはないか。
ある日、Pairsで届いたそのメッセージを読んで、瞬時に「テンプレだ」と判断して閉じた経験がある。相手が悪い人かどうかは関係ない。返信しようという気が、消えた。
同じことが、こちらが送る側のときにも起きている。
丁寧なメッセージが「返信の重荷」になるメカニズム
例文の特徴は「丁寧さ」にある。礼儀正しく、相手を立てて、共通点を見つけて。これが逆に作用する。
丁寧なメッセージには感情が入っていない。「初めまして。プロフィール拝見しました。映画がお好きとのこと、私もよく見ます。よろしければお話しできれば嬉しいです」——これを読んで、心が動くか。
心が動かないメッセージへの返信は、義務感から生まれる。「返さなきゃ」という気持ちだ。義務感での返信は面倒だから、後回しになる。後回しにしたまま、他のマッチ相手のメッセージが来て、埋もれる。
もうひとつ問題がある。例文は「誰にでも送れる」という構造になっている。「旅行好きなんですね」は、プロフィールに旅行と書いてある人全員に送れる。「映画好きなんですね」も同じ。相手は潜在的に「この人は私じゃなくても同じことを書く」と感じ取る。
返信したいと思わせるためには、「この人は私を見た」という実感が必要だ。例文にはそれがない。
12月の飲み会で気づいた、自分の根本的な問題
去年12月、職場の同期が婚約した。お祝いの飲み会で、笑顔を作りながらも、トイレに立った瞬間に少し泣いた。悔しいとか羨ましいという感情じゃなかった。「自分は何をやっているんだろう」という感覚だった。
家賃9.8万の世田谷のワンルームに帰って、サラダチキンを食べながら「なんで返信来ないんだろう」とまた検索した。でもそのとき、ふと思った。自分が男性から受け取ったメッセージで、「返信したい」と思ったのはどんなものだったか。
思い出したのは、ある男性から届いた一文だった。プロフィールの写真の背景に写っていた棚の本に触れていた。「本棚に○○が見えたんですが、読みました?あれ好きなんです」。
写真を見て、背景の棚まで見て、タイトルを読んで、自分も知っている本だったから送ったのだろう。そのプロセスが、一文の中に全部入っていた。返信した。
例文には絶対に書いていないアプローチだった。
withの性格診断が、初メッセージを変えた理由
withというアプリには、性格診断がある。登録時に質問に答えると、「計画型/直感型」「論理重視/感情重視」などの軸で分類される。相手のプロフィールに、その診断結果が表示される。
これが初メッセージの精度を変える。
「計画型・論理重視」の相手には、具体的で答えやすい質問が効く。「旅行は何ヶ月前から計画しますか?」「行き先を決めるときに一番重視することは何ですか?」——漠然とした「おすすめを教えてください」より、答えを考えやすい問いの方が返信のハードルが下がる。
逆に「感情重視・直感型」の相手には、共感や感覚からのアプローチが合う。「写真の雰囲気がすごく好きで、どこで撮ったんですか?」——理屈より感覚で反応した、というメッセージが刺さる。
例文が無視してきた「相手に合わせる」という工程を、withの性格診断はシステムとして補ってくれる。マッチ数より精度を重視したい、返信率を上げたいという段階にいる女性には、withは現時点で試す価値が最もあるアプリだと思っている。性格診断の精緻さは、他のアプリには今のところない強みだ。
Pairsで「土鍋の一行」が来たとき
Pairsは会員数が国内最大規模で、選択肢の母数が圧倒的に多い。都市部でも地方でも、職種や年齢で絞った上で候補が豊富に出てくる。マッチングアプリを初めて使うとき、あるいは並行して使うときの軸として持っておくべき一択だ。
Pairsで返信率が変わったのは、例文を捨てた日だった。
相手のプロフィールに「休日は主に料理をしています」と書いてあった。写真を全部見たとき、3枚目に土鍋が写っていた。「料理がお好きなんですね、私も好きです!どんなものを作りますか?」ではなく、こう送った。
「土鍋、何を作るんですか?」
たった10文字。返信が来た。「最近は鶏の水炊きにはまっていて……」という長い返信が来た。その後、3回やりとりしてデートになった。
細部に反応することは、「あなたのことを本当に見た」という信号だ。プロフィールの表面をなぞった例文ではなく、写真の背景、自己紹介の最後の一行、コメントの中の独自の言い回し——そういうものへの反応が、相手に「ちゃんと見てくれた人だ」と感じさせる。
例文の前にやること、例文の代わりにやること
例文を検索する前に、手順がある。
まず相手のプロフィール写真を全部見る。背景に何が写っているか、どんな場所か、何かが映り込んでいないか。次に自己紹介文を最後まで読む。最後の一文は他の人に拾われにくいため、そこに触れると差別化になる。コメント欄があれば、「誰でも書けること」ではなく「この人だけが書いたこと」に反応する。
質問は一つにする。二つ以上あると「どちらに答えればいいか」迷いが生まれて返信が重くなる。
送るメッセージは長くなくていい。2〜3行で十分だ。丁寧な挨拶は省いてもいい。「はじめまして」を削って、気づいたことへの反応から始める。
「○○の写真、△△の近くですか?私も行ったことがあって。あの辺りはよく行くんですか?」
これで十分だ。礼儀がないわけじゃない。感情と細部への反応が入っていれば、挨拶より先に「話したい」が伝わる。
例文を捨てた先に
23時過ぎに帰ってきて、ファミマのサラダチキンを食べながら検索した「例文」には、答えが書いていなかった。問題はメッセージの長さでも礼儀でも、旅行の話題を出したかどうかでもなかった。「誰にでも送れるメッセージだった」という、それだけのことだった。
マッチングアプリで返信が来ない理由を「自分の魅力の問題だ」と思っていたとしたら、それは違う。返信率は、メッセージの「個別性」で変わる。
もしwithを使っているなら、性格診断を初メッセージに組み込んでみてほしい。相手の「思考のクセ」に合わせた問いは、テンプレを使っていない感を自然に作り出せる。Pairsを使っているなら、次に送る前に相手の写真の背景を一枚ずつ見てみてほしい。そこに何かある確率は、思っているより高い。
深夜1時まで見ていたNetflixを一時間早く閉じて、明日マッチした相手のプロフィールをもう一度開いてみる。例文は要らない。その人だけが書いたこと、その人の写真にだけ写っているものを見つけて、それを一文で送る。それだけで、翌朝の通知は変わる。
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