セルフケアグッズに6万円使って、残ったのは2つだけだった

セルフケアグッズに6万円使って、残ったのは2つだけだった ウェルネス
Image: Unknown via rawpixel

Amazonのカゴに9,800円分入れたまま、画面を閉じた夜

Konrad Summers from Santa Clarita (Valencia) , California, USA via wikimedia

23時15分。渋谷から田園都市線に乗り込んで、わたしはいつもの癖でスマホを開く。

Amazonのカゴが開いた。先週から入れたまま放置していたやつだ。アロマディフューザー(3,280円)、マグネシウムバスソルト(2,100円)、シルク枕カバー(2,480円)、フェムゾーンウォッシュ(1,940円)。合計9,800円。

購入ボタンの上で、指が止まる。

「これ、本当に必要なの?」

バッグの中に、先月買った同じようなバスソルトが使い途中で転がっている。その前の月も、アロマオイルを3本買って、2本は未開封のまま洗面台の下に押し込んだ。何かが足りない気がして買う。届いたら少し試す。気づくと使わなくなる。また「何かが足りない」という感覚に戻る——この繰り返しが、もう1年半続いていた。

彼氏との3年目が始まってから、この感覚がより強くなった気がする。会話は普通にある。週末のご飯も続いている。でも、自分の中の何かが「ゆるんでいる」。仕事の帰り道の疲れ方が去年より重いし、生理前の1週間の気分の落差が明らかに大きくなっている。営業職という仕事柄、月の後半に目標が見えてくると、午前3時に目が覚めて天井を見つめる夜がある。

「自律神経が乱れているのかな」と思って医学系のYouTubeを見漁り、PubMedで論文を検索し、フェムテック系メディアを読み込む。「ホルモンバランスを整える」とタイトルにある記事を開くたびに、また何かを買いそうになる。問題は、何を買っても「変わった実感」が来ないことだった。

セルフケアグッズとは、日常的なストレス管理・身体ケア・メンタルケアを自分で行うための道具・用品の総称。近年はフェムテック(Female + Technology)の文脈で、女性のホルモンサイクルや生理・更年期に特化した製品が急速に増えている。

※この記事は医学的・一般的情報を提供するものであり、診断・治療を目的としません。症状が続く場合は医師・婦人科・かかりつけ医に相談してください。

「なんとなくいい気がする」が、いちばん高くつく

Yoga Mom via stocksnap

正直に言う。

セルフケアグッズのほとんどは、「気分がいい」という感覚を売っている。それ自体は悪くない。でも、「気分がいい」と「身体が変わる」は、まったく別の話だ

1年半でわたしが試したものをざっと挙げると——アロマディフューザー4種、バスソルト3種、マグネシウムオイル、ローズウォーター、シルクパジャマ、ヨガマット(今は物干し台)、瞑想アプリ(3ヶ月で解約)、「ホルモンバランスサポート」を謳うサプリ2種、フェムゾーンウォッシュ。金額を計算したくない。たぶん6万円は超えている。

そして、どれが「本当に効いたか」を振り返ったとき——「続いているもの」と「やめたもの」に明確な違いがあることに気づいた。

続いているものは、「なんとなくいい感じがする」ではなく、「やめると具体的に困る感覚がある」ものだった。逆に言えば、やめても何も変わらないと感じたものは、最初から「気分」にしか作用していなかったということだ。

ホルモンバランスと自律神経、この2軸で選ばないと意味がない

わたしが辿り着いた基準はシンプルだ。

セルフケアグッズを選ぶとき、「リラックスできる」「かわいい」「Instagramでよく見る」は理由にしない。代わりに、次の2軸で考えるようにした。

①自律神経への働きかけに根拠があるか
副交感神経を優位にする仕組みが製品に組み込まれているか。単なる「香りがいい」ではなく、成分・設計・使用プロセスに理由があるか。

②女性の生理サイクルに対応する設計になっているか
月経周期の中でエストロゲン・プロゲステロンが波打つことは、日本産科婦人科学会の資料でも明確に示されている。生理前・排卵後・月経中でケアの内容を変えることに意味があるかどうか。

この2軸で見ると、「高価なアロマキャンドル」は①を部分的に満たすが②はほぼ関係ない。「フェムゾーンウォッシュ」は②に直結する可能性がある。自分が何に困っているかを先に特定しないと、グッズはどれを買っても「気分のいい浪費」で終わる

「これ、PubMedにある?」という問いが基準になった日

去年の秋、生理前の10日間が本当につらかった。気分の落差が激しくて、彼氏との会話でちょっとしたことで泣きそうになる。仕事のパフォーマンスも落ちた。

そこで本格的にPubMedで調べ始めた。PMS(月経前症候群)と自律神経の関連については、卵胞期から黄体期にかけてプロゲステロンの影響で副交感神経活動が変動することを示す査読論文が複数報告されている。それがわかって初めて、「自律神経に効く」と書いてある商品の見方が変わった。

具体的に変わったのは2つのことだ。

1つ目、成分の根拠を調べる習慣。たとえばフェムゾーンケアの製品について調べると、デリケートゾーンはpHバランスが独特(弱酸性・pH3.8〜4.5程度)で、一般のボディソープの成分は刺激になり得ることが産婦人科の解説資料でも指摘されている。ここで初めて、「フェムゾーンウォッシュには意味がある」という確信に変わった。

2つ目、続けられる設計かどうか。エビデンスがあっても、面倒くさくて1週間で放置するなら意味がない。

わたしが実際に試して「残した」ものと「捨てた」もの

正直に書く。

残したもの① iroha INTIMATE WASH

最初は「なんか恥ずかしいな」と思っていた。でも、使い始めて3週間で、生理前のデリケートゾーンのムズムズ感が明らかにマシになったと感じた。irohaは日本発の女性向けウェルネスブランドで、医師監修のもとデリケートゾーンのpH域に配慮した設計で開発されている。「使い続けると何か変わるかも」という感覚ではなく、「これをやめたら戻る気がする」という実感が出てきた。その違いは大きい。

残したもの② LCラブコスメのデリケートゾーン保湿ジェル

フェムゾーン特化のブランドとして、LCラブコスメには保湿・ケア目的の製品が複数ある。わたしが使っているのはデリケートゾーン用の保湿ジェルで、乾燥が気になる黄体期に使うと体感が違う。膣壁・外陰部の粘膜はエストロゲンの影響を直接受けることが婦人科の解説資料でも示されており、ホルモンサイクルに合わせたフェムゾーンケアは、医学的な文脈でも合理性がある

捨てたもの(or 使わなくなったもの)

  • 「ホルモンバランスを整える」系のサプリ2種(成分の根拠が不明確だった)
  • アロマディフューザー(効果よりも「雰囲気」先行だった)
  • 瞑想アプリ(自分のライフスタイルに合わなかっただけ。ツール自体が悪いわけではない)
  • 「irohaって、医学的に意味あるの?」というわたし自身への問い

    Q. フェムゾーンウォッシュって、普通のボディソープと何が違うの?

    A. デリケートゾーンのpH域に合わせた設計かどうかが核心。 一般のボディソープは弱アルカリ性のものが多く、デリケートゾーンの弱酸性環境を崩す可能性がある。フェムゾーン専用ウォッシュはこの領域のpHを維持することを目的に設計されているため、継続使用でデリケートゾーン環境を整えるサポートが期待できる、と言われている。

    Q. 生理前の気分の落差って、グッズで何とかなるの?

    A. グッズで「治す」ことはできない。でも、セルフケアが体感に影響することはある。 PMSの根本原因はホルモン変動であり、グッズで根治するものではない。ただし、フェムゾーンケアによる身体的不快感の軽減は、全体的なQOL(生活の質)に関わる可能性があると報告されている。症状が強い場合は婦人科・産婦人科の受診を優先してほしい。

    Q. フェムケアグッズって、結局「気分だけ」じゃないの?

    A. 成分と設計に根拠があるものとないものが混在している。 見分けるには、ブランドが医師・助産師監修を明示しているか、成分の根拠を開示しているかが1つの目安になる。「なんとなくいい」系と「医学的に合理性がある」系は、調べれば区別できる。

    Q. どこから始めればいい?

    A. まず「自分が今何に困っているか」を1つ特定すること。 フェムゾーンの乾燥・かゆみが気になるなら保湿ケアから。生理前の気分の波が課題なら、ホルモンサイクルを記録するアプリ(ルナルナ等)で自分のパターンを把握することが先。そこから逆算してグッズを選ぶと、無駄買いが減る。

    ここで一度、立ち止まる

    セルフケアグッズで「変わる実感」を得るために必要なのは、3つだけ。①自分が今何に困っているかを1つに絞ること。②選ぶグッズに医学的・設計的な根拠があるか確認すること。③「やめると困る」感覚が出るまで続けること。

    買い物の金額ではなく、「続けているかどうか」が答えだ。わたしの場合、6万円使ってたどり着いたのはirohaとLCラブコスメの2つだった。これが多いか少ないかは人によるが、少なくとも「なんとなく買い続ける」ループからは抜け出せた。

    「セルフケアって、義務なの?」という反撃

    これ、正直一度考えたことがある。

    「女性向けセルフケア」のマーケットが盛り上がるほど、「ちゃんとケアしなきゃ」という圧力も増す気がして、たまに反発する気持ちが出る。「また何か買わされてる」という感覚。

    でも、結論から言うと——セルフケアは義務じゃない。ただ、「何もしない」と「意識的にしない」は別の話だと思う。

    わたしが今irohaとLCラブコスメを使い続けているのは、「女性としてちゃんとしなきゃ」という強迫ではなく、「これをやると来週の自分の体感がちょっとマシになる」という実感ベースの話だ。義務としてやるセルフケアは続かない。自分の体感が根拠になったとき、初めて習慣になる。

    6万円の授業料が教えてくれた、2つだけの答え

    結論を明確に書く。

    iroha INTIMATE WASH——デリケートゾーンのフェムゾーンケアを始めたいなら、まず1本試す価値がある。医師監修のもと設計されており、デリケートゾーンのpH管理という観点で医学的に合理的なアプローチだ。「フェムケアが必要かどうかもわからない」段階でも、まず使ってみることで自分の体への関心が具体化する。

    LCラブコスメのデリケートゾーン保湿ジェル——生理周期に合わせた身体ケアを取り入れたいなら、フェムゾーンの保湿から始めるのがシンプルで続けやすい。LCラブコスメはフェムゾーン特化ブランドとして展開しており、女性の体に特化した製品設計という点で信頼できる選択肢だ。

    もし今、「なんとなく何かを買い続けているが変わらない」という感覚があるなら——買うより先に、「自分が今何に困っているか」を1行で書いてみてほしい。そこに、グッズの選び方の答えがある。

    【参考情報】

  • 日本産科婦人科学会「月経前症候群(PMS)・月経前不快気分障害(PMDD)について」
  • PubMed: Matsumoto T, et al. “Premenstrual symptoms and autonomic nervous system activity” 関連査読論文群
  • 日本フェムテック協会 フェムゾーンケアに関する啓発資料
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