深夜11時15分、彼氏の隣で4錠目のロキソニンを飲んだ。
生理の3日前になると、必ずこうなる。頭の奥が重くなって、眉間のあたりが締め付けられる感じ。仕事中に「ちょっと気持ち悪い」と言って席を外したのが、今月だけで2回。有給の残りを数えたら、あと11日しかない。
隣では彼氏が寝ている。わたしは暗い部屋でスマホを開いて、ルナルナのグラフを眺めていた。体温が0.2度上がった日が排卵日。その約2週間後、黄体期に入ると、頭痛と情緒不安定がセットでやってくる。3年間のデータがある。わかっている。でもわかっていても、どうしようもない。
「ピル、試してみようかな」と思ったのは、そのときが初めてではなかった。でも毎回、次の壁で止まっていた。——婦人科の予約が、取れない。
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※この記事は医学的・一般的情報を提供するものであり、診断・治療を目的としません。症状が続く場合は医師・婦人科・かかりつけ医に相談してください。
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「婦人科に行けばいい」は正しい。でもそれだけじゃない

「ピルが欲しいなら婦人科へ行け」というのは正しい。わかっている。でも「婦人科に行け」は実際には「平日の昼間に、1〜2時間の待ち時間を確保して、予約が取れたとしても最短で2週間後に、行け」ということでもある。
営業職のわたしには、平日昼間に婦人科へ行く余裕がほぼない。土日は混んでいて予約が取りにくい。夜間診療のある婦人科は都内にも少ない。
だから「ピルを飲みたいなら婦人科へ行く以外に選択肢はない」というのは——2026年においては、事実として間違っている。
オンライン診療でのピル処方は、厚生労働省が定める「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に基づいた正規の医療行為だ。スマホのカメラ越しに医師と話し、問診を受け、処方箋が発行され、薬局から郵送で届く。「なんとなく怪しい」という感覚があるとしたら、それは単純に情報が足りないだけだと思う。
— ピルのオンライン処方とは、スマホまたはPCのビデオ通話(または非同期問診)を通じて医師の診察を受け、低用量経口避妊薬(OC)またはPMS・月経困難症の治療薬として低用量ピルを処方してもらう、正規の医療サービスのこと。
なぜわたしはオンライン処方を選んだか

理由は3つある。
1. 婦人科の予約が物理的に取れなかった
最寄りの婦人科に電話したら「次の新患は3週間後になります」と言われた。3週間後に診察室に入れるかどうかも確約がない。
2. ピルを「治療」として使いたかった
避妊だけが目的ではない。生理前の頭痛、PMS、ホルモン周期の管理——これを自分でコントロールしたかった。医療系YouTubeで低用量ピルのPMS改善についての動画を何本も見ていたし、PubMedで査読論文も読んでいた。「根拠はある」という確信が先にあった。
3. コストを先に計算したかった
婦人科に行って「やっぱり合わない」「副作用が出た」となったときの損失——時間、交通費、精神的エネルギー——を先に考えた。オンラインなら家から動かずに相談できる。失敗コストが低い。
オンラインで「ちゃんとした」処方が受けられるの?
「オンライン診療って本当に安全?ちゃんとした医師が診てくれるの?」——これ、最初に気になった。
結論:日本の正規医師による処方なら、安全性は対面診療と変わらない。
厚生労働省のオンライン診療指針は2018年に制定され、何度も改訂を重ねている。ピルのオンライン処方に特化したサービスの多くは、日本産婦人科医会の会員医師や産婦人科専門医が診察を担当している。
ただし注意点もある。血栓症リスク(喫煙者・高血圧・前兆のある片頭痛の既往がある場合など)がある場合、対面でのチェックが推奨されるケースがある。これはオンラインサービスの問診票でも必ず確認される項目だ。
わたし自身、問診票に血圧・既往歴・喫煙状況を正直に記入した。ビデオ通話で医師から「片頭痛はありますか?」という確認が入り、詳しい症状を聞かれた。10分程度の、丁寧な診察だったと感じた。
費用はどれくらいかかるの?
月あたりの目安は3,000〜5,000円程度が多い(診察料込み・配送料別途の場合あり)。
内訳はサービスによって異なるが、おおむね以下の構成だ:
婦人科への交通費・待ち時間・場合によっては有給消化のコストを含めると、オンラインのほうがトータルで安くなるケースは多い。
月経困難症・PMSの治療として処方される場合、保険適用ピル(LEP製剤)が処方されることもある。ただしサービスによって対応が異なるため、事前に確認するのが確実だ。
ここで一度、要点を整理する
「ピルって太るんじゃないの?」という話
「副作用が怖くて踏み出せない」という気持ちはわかる。よく聞く声は「太る」「吐き気がひどい」「気分が落ち込む」の3つだ。
結論:副作用の個人差は確かにある。ただし多くの場合、飲み始め1〜3ヶ月で落ち着くと報告されている。
日本産科婦人科学会の「低用量経口避妊薬(OC)・低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)ガイドライン 2020年度版」によれば、吐き気・頭痛・不正出血などが飲み始めに現れることがあるが、多くは一時的とされている。体重増加については、現行の第3・4世代低用量ピルでは大幅な体重増加を示す根拠は乏しいとされている。
わたしが最も気にしたのは「血栓症リスク」だった。これは現実のリスクで、特に喫煙者・高血圧・前兆のある片頭痛持ちの女性では注意が必要とされる。オンライン問診でもこの確認は必ず行われるため、正直に答えることが大前提だ。
「副作用が不安で試せない」という気持ちはわかる。ただ——4錠目のロキソニンを毎月飲み続けることにも、それなりのコストがある。
わたしが実際に試したサービスと、選び方の基準
使ってみて感じたのは「サービスによってかなり雰囲気が違う」ということだ。
スマルナ は、処方実績が多く、アプリのUI/UXが整理されていて、問診票の設計が医学的に丁寧だと感じた。処方後のフォローアップ機能もあり、初めてオンラインでピルを試す場合の安心感という点で評価が高い。月経困難症・PMS目的での相談が多いためか、ピル選びのカウンセリングが充実している印象だった。
メデリピル は、初月無料(条件あり)のキャンペーンを行っていることがあり、「まずお試しで」という感覚でハードルを下げやすい設計になっている。LINEで相談できるサポート体制も、「婦人科に電話するのはハードルが高い」と感じる人にとっては使いやすいポイントだ。
サービスを選ぶときにわたしが確認した基準はこの4点だ:
1. 医師が産婦人科専門医かどうか(または日本産婦人科医会の会員か)
2. 問診票に血栓症リスクの確認項目があるか
3. 配送がプライバシー保護されているか(外箱の記載・宛名の配慮)
4. 継続処方の仕組みが明確か(毎月診察が必要か、3ヶ月まとめ処方が可能か)
オンラインで処方してもらう前に確認しておくこと
これらは「禁止」ではなく「要注意」または「対面推奨」の領域だ。問診票に正直に答えれば、医師側が適切に判断してくれる。
彼氏には言ってるの?
飲み始めて1ヶ月経ったとき、彼氏に話した。
「なんか体調管理のためにピル飲み始めたんだけど」と言ったら、「ふーん、大丈夫そう?」という返事だった。それだけ。拍子抜けした。
「避妊のため」という言い方をしなかったのは、半分は正確ではないからで、半分はまだうまく言語化できなかったからだ。実際には避妊も含まれるけど、それよりも「自分のホルモン周期を自分でコントロールしたい」という気持ちのほうが先にあった。
2026年のわたしたちの世代で、ピルを飲むことに特別な説明が要るかというと——別に要らないと思っている。毎月4錠の鎮痛剤を選ぶか、毎日1錠のピルを選ぶか。情報と選択肢がある中で、自分が選ぶだけだ。
2ヶ月経って、何が変わったか
ロキソニンの消費量が減った。
生理前の頭痛が完全になくなったわけではないが、「今月は薬を飲まずに仕事ができた週があった」というのは、3年間で初めてのことだった。有給の使い方が少し変わった。PMSに使っていた有給を、別のことに使えるようになるかもしれない。
ピルを飲むことを「避妊薬」だけとして捉えていたのが変わった。これは「ホルモン管理のツール」だ。自分の体のデータを読みながら、選択肢を持って生きるための。
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もし、生理前の1週間がしんどくて、婦人科の予約が取れなくて、仕事中に「また来た」と思い続けているなら——オンラインでのピル処方は、今すぐ検討に値する選択肢だ。
最初の一歩が婦人科でなくてもいい。スマホで問診票を埋めて、医師と10分話して、数日後に小包が届く。それだけだ。
処方実績と問診の丁寧さを重視するならスマルナ、初月のハードルを下げて試したいならメデリピルから始めてみることをすすめる。
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参照情報
※本記事の体験描写は個人の感想であり、すべての方に同様の変化があることを保証するものではありません。
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