火曜日の22時、千葉の持ち家

夫が帰ってきたのは22時すぎだった。「お疲れ」と言って、私は温め直したシチューをテーブルに置いた。夫は「ありがとう」と言いながらスマホを見て、食べ始めた。
翌朝7時には出社して、私はパートが13時から。その間、誰にも会わない持ち家のリビングで洗い物をしながら、また数えた。1年と7ヶ月。
会話は、ある。ケンカもそんなにしない。休日はイオンに一緒に行く。夕飯を並んで食べる。それなのに、触れ合いがない。
※この記事は医学的・一般的情報を提供するものであり、診断・治療を目的としません。症状が続く場合は医師・婦人科・かかりつけ医に相談してください。
— セックスレスとは、日本性科学会の定義で「特別な事情なく、同意のある性交が1ヶ月以上ない状態」を指す。 日本家族計画協会「男女の生活と意識に関する調査」によると、既婚カップルの約半数がセックスレスと答えており、40代女性に絞るとその割合はさらに高い傾向にある。セックスレスは「夫婦仲が最悪」の証拠ではなく、多くの場合、小さな変化が静かに積み重なった結果だ。
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「誰にも言えない」の、本当の重さ

友達には言えない。「え、大丈夫?」って心配されるのも嫌だし、「離婚は?」と聞かれるのはもっと怖い。母に言ったら大ごとになる。職場の人には論外。
結果、誰にも言わずに今日も夕飯を作り、洗い物をして、おやすみと言って別々の夜に入る。
セックスレスの最も重いコストは、「性生活がないこと」ではなく、「そのことを誰とも共有できないこと」だと思う。孤独の種類の中で、「言葉にできる相手がいない孤独」は特にじわじわと削ってくる。特に40代の女性は、仕事も家事も熟し始め、外から見れば「安定している人」に見える。その「安定しているはずの人」の内側にある空洞を、誰も見ない。
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「仲が悪いわけじゃない」が一番つらい
セックスレスというと「夫婦関係が崩壊している」イメージを持つ人が多い。でも実際は違う。
会話はある。休日は一緒にいる。夕食を並んで食べる。それなのに、触れ合いがない。
この「一見普通の夫婦なのにセックスレス」という状態が、問題を見えにくくする。外から見れば「仲のいい夫婦」。でも当事者には、「私は女性として、パートナーとして見られているのだろうか」という問いが消えない。
この問いは、40代を前後した女性に特に刺さる。長い結婚生活の中で「妻・パートの自分」という役割だけが残り、「女性としての自分」が薄れていく感覚。それは自信の問題でも性格の問題でもなく、状況が静かに作り出すものだ。
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なぜ40代でセックスレスが起きやすいのか
Q:急に変わったわけじゃないのに、なぜこうなった?
A:セックスレスは「ある日突然」ではなく、複数の小さな変化が重なって起きる。
男性側では40代以降、テストステロン(男性ホルモン)が緩やかに低下し、性欲や機能が変化しやすくなる。「LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症)」とも呼ばれる医学的変化であり、夫婦の問題や愛情の減退とは別の話だ。夫が「冷めた」のではなく、ホルモンの変化が行動を変えているケースが少なくない。
女性側では、30代後半から40代にかけてエストロゲン(女性ホルモン)の分泌が不安定になり始める。これにより、デリケートゾーンの乾燥感や、性交時の不快感が生じやすくなる。「なんとなく億劫」「気分が乗らない」という状態も、ホルモン変動が関係していることがある。
加えて、仕事・家事・経済的ストレス・将来への漠然とした不安が重なる時期でもある。「疲れている」が積み重なり、「きっかけがない」になり、「もうどうしたらいいかわからない」になる。これは意志の弱さでも愛情の欠如でもなく、ライフステージが作り出す構造的な問題だ。
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「自分の体が、女として機能しているのかわからない」
この感覚を持ったことがある人は、思っているより多い。
夫に触れられない日が続くと、自分の体への感覚が鈍くなる気がする。鏡を見ても、「女性として見られている自分」を確認できる場所がない。パートの仕事から帰って、夕飯を作って、おやすみを言う。毎日その繰り返しの中で、自分が「妻」という機能だけになっていく感覚。
これは感情の問題だけでなく、身体的にも放置すると変化が進む。デリケートゾーンの乾燥感や骨盤底筋の低下は、年齢とともに静かに進行し、性生活の場面だけでなく、日常での不快感(軽い尿漏れ、骨盤周りの違和感)につながることもある。
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ここで、一度整理する
〈この記事の要点〉
セックスレスに悩む40代女性に共通するのは、「夫婦仲は悪くない」「でも誰にも言えない」「自分の体や自己イメージが心配になってきた」という三つの状態だ。これは感情の問題だけでなく、女性ホルモンの変動・男性ホルモンの変化という身体的要因も絡んでいる。解決の糸口は「夫婦関係の改善」だけではない。まず自分の体のケアから始めることが、現実的かつ有効な第一歩になり得る。
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婦人科に行くべき?という問いへの答え
Q:セックスレスで婦人科に行っていいの?
A:行っていい。むしろ、行った方がいい。
デリケートゾーンの乾燥感、性交時の不快感、ホルモンバランスの乱れ、気分の波──これらはすべて婦人科の診療範囲だ。「こんなことで来ていいの?」という心配は不要だ。日本産科婦人科学会も、更年期前後の女性の性生活の変化を診療対象として明確に位置づけている。
ただ、「婦人科に行く」ことへの心理的ハードルが高い女性は多い。夫に気づかれず、誰にも知られずに相談したい場合、婦人科オンライン診療 が現実的な入口になる。スマホで予約して、ビデオ通話で診察を受け、処方が必要な場合は郵送で届く。千葉の自宅で、夫が出社している昼間の時間に、15分から始められる。「相談する」だけのために電車に乗らなくていい。
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「夫には何も言えないまま、でも自分は変わりたい」
Q:夫に言い出せない。でも何もしないのも嫌だ。何から始めればいい?
A:まず、夫を変えようとしなくていい。自分の体との関係を取り戻すことから始める。
セックスレスの文脈でよく言われる「夫婦でオープンに話し合おう」は、ある段階では正しい。でも「1年7ヶ月、誰にも言えなかった」状態の人の最初の一手として、それはハードルが高すぎる。
自分の体を自分で大切にする習慣が先だ。そのための選択肢として、フェムテック・女性向けウェルネスグッズが近年大きく注目されている。
iroha(イロハ) は日本発のフェムケアブランドで、素材の安全性と設計の細やかさ、医療従事者からの推薦実績を特徴とする。「パートナーとのため」ではなく、「自分の体を自分で知る、自分で大切にする」ためのツールとして、30代〜40代の女性が静かに取り入れ始めている。自分の体への感覚を取り戻すことが自己イメージの回復につながり、それがやがて夫婦の状況と向き合う余裕を生む場合もある。
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40代のホルモン変動と、セルフケアの選択肢
40代に入ると、エストロゲンの分泌が不安定になり始める。更年期を「閉経後の話」と思っている人も多いが、実際には40代前半から「更年期移行期」として症状が出始めることがある。気分の波、睡眠の浅さ、肌の乾燥、デリケートゾーンの違和感。これらはホルモン変動のサインである場合がある。
植物性エストロゲンの一種であるエクオールは、大豆イソフラボンを腸内細菌が代謝して生成する物質で、女性ホルモンに似た構造を持つとされている。エクオールを体内で産生できる女性は日本人の約50%とされており(大塚製薬エクオール研究データ)、産生できない約50%は食事だけでは補えない。エクオール サプリは、この時期のホルモン変動に対するセルフケアの一環として取り入れる女性が増えている。医薬品ではないため効果には個人差があり、まず3ヶ月を目安に試すことが一般的だ。
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「このまま放っておくと、どうなるのか」
Q:自然に解決することはある?
A:解決するケースもあるが、長期化する方が多い。
セックスレスは「言い出しにくい問題」であるがゆえに、時間が経つほど「今さら言いにくい」という状態が積み重なる。1年が2年になり、2年が5年になる。その間、女性は体への感覚を少しずつ失っていき、ホルモン変動が進み、婦人科的な変化が静かに蓄積される。
「自然に解決する」ことへの期待は、状況をさらに固定化させることが多い。何もしないことのコストは、じわじわと大きくなる。だから今、何か一つを動かすことに意味がある。婦人科に予約を入れるでも、irohaを検索するでも、エクオールのレビューを読むでも。どれも「次の1ヶ月の自分」を変える可能性がある。
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今夜の選択
今夜も夫は22時すぎに帰ってくる。シチューか肉じゃがか、また考える。おやすみを言って、それぞれの夜に入る。
でも、その後のスマホを見る時間に、自分のことを調べてほしい。オンライン婦人科の予約ページでも、irohaのサイトでも、エクオールのレビューでも。
「誰にも言えない」から「自分だけが知っている選択肢がある」へ。それだけで、夜の重さが少し変わる。
もしあなたが「仲は悪くないのに性生活が止まっている」「自分の体のことが心配になってきた」「誰にも相談できない」という状態なら、まず婦人科オンライン診療 を入口として検討してほしい。何かを決める前に、専門家に「話す」だけでいい。夫が仕事に出ている昼間の15分、自宅のビデオ通話から始められる。その15分が、1年7ヶ月を動かす最初の一手になることがある。
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参考・引用資料