22時43分、世田谷の1Kマンションのドア前に立っていた。
ファミマの袋には、サラダチキン(プレーン、118円)と、ゆず塩レモンの缶チューハイ(159円)。去年の秋、この袋を提げたまま、わたしは3つ目のマッチングアプリを削除した。Pairsを入れたのが去年の1月。6月にtapple。11月にOmiai。そして12月、職場の同期の婚約祝いで渋谷のイタリアンに行った帰り、ガラス扉に映った自分の顔が笑っていないことに気づいた。
IT企業マーケ部で毎日ターゲティングを考えているわたしが、自分の「出会い戦略」だけは完全に間違えていた。どこを直せばいいのか、わからなかった。
— マッチングアプリとは、スマートフォン上のプロフィールを元に、アルゴリズムと相互の「いいね」を通じて出会いをつなぐサービスの総称。婚活・恋活の両用途で使われ、2026年現在、国内主要各社に登録する20代女性の数は、他の年代と比較して最も多い層とされている。
あの3アプリが全滅した、本当の理由

失敗の原因は、アプリではなかった。
Pairsでは、「いいね」が来る相手と、自分がいいねを送りたい相手がまったく噛み合わなかった。わたしのプロフィールは、自撮り1枚と「映画鑑賞・カフェ巡り・旅行」の三点セット。誰でも書く趣味を、誰でも使う写真で出していた。マーケ的に言えば、ターゲティングのないバナー広告を打ち続けていた状態だ。
tappleは、年齢層が思ったより若かった。22〜25歳の男性から「今夜飲みませんか?」のメッセージが届くたびに、温度感の違いが透けた。真剣交際を望んでいたわたしには、合わなかった。
Omiaiは、真剣度は高かった。でも、3往復でフェードアウトするパターンが続いた。今にして思えば、メッセージの出し方が堅すぎた。相手も同様に堅く、会話がビジネスメールみたいになっていた。
つまり、問題はアプリの選択ではなく、自分のプロフィールと使い方にあった。
プロフィールを「世田谷の1K暮らし」に変えた話

翌年1月、もう一度Pairsをインストールした。
今度は写真を撮り直した。休日の午前11時、三軒茶屋のカフェで友人に撮ってもらった。自然光で、すっぴん気味で、コーヒーカップを持っている写真。自撮りじゃない写真を使ったのは、初めてだった。
プロフィール文も書き直した。「映画鑑賞」を削除し、「家賃9.8万の世田谷1Kで、深夜1時までNetflixを見ながら自炊をほぼしていない」と書いた。自虐ではなく、ただの事実として。
生活の具体的な断片を書いたら、同じ生活をしている人から連絡が来た。
これが、3アプリ全滅から学んだ一番大きな発見だ。「どんな人か」より「どんな生活をしているか」を書いた方が、同じ温度感の人が集まる。
Pairs──会員数が多い、の本当の意味
👉 Pairs の公式サイトは2026年現在、国内最大級の会員数を誇るマッチングアプリだ。「会員数が多い=出会いやすい」とよく言われるが、わたしが実感したのは別のことだった。
母数が多いということは、「自分と近い生活をしている人」が必ず存在するということだ。
都内のITマーケ職・27歳・世田谷在住というプロフィールでも、Pairsの「コミュニティ機能」を使うと同じ温度感の人が見えてくる。「三軒茶屋好き」「Netflix愛好者」「ひとり飲み派」といったコミュニティに入ると、相手も同じ文脈で来る。普通の自己紹介文では出会えないピンポイントの層に、直接アクセスできる。
女性は基本無料で使えるが、マッチング後のメッセージを本格活用するには有料プランの検討が現実的だ(プラン・料金の詳細は公式サイトを参照)。
Pairsは、母数の広さとコミュニティの精緻さを両立したい20代女性に向いている。「まず何かひとつ試してみたい」なら、ここから始めるのが合理的だ。
with──「性格診断」が他と決定的に違う理由
👉 with の公式サイトの最大の特徴は、MBTIをベースにした性格診断スコアがプロフィールに組み込まれていることだ。顔写真と職業だけでは見えない「内面のフィルター」として機能する。
共感型の気質を持つわたしには、同じ傾向の相手から来るメッセージの語り口がはっきり合っていた。感情の言語化が豊かで、最初のメッセージから話が自然に続く。顔写真だけで判断するより、明らかに会話のミスマッチが減った。
婚活という言葉にまだ重さを感じる20代前半〜半ばには、withのカジュアルさと真剣度のバランスはちょうどいいと思う。「友達みたいに話せるパートナーが欲しい」という人に、特に相性がいい。
性格で相手を選びたい・内面重視の人には、withが頭一つ抜けている。
Omiai──「身バレしない」が地味に重要だった
👉 Omiai の公式サイトは、真剣交際・婚活寄りのアプリとして設計されている。プロフィールの年収・学歴欄が充実していて、相手の基本情報が見やすい。
わたしがOmiaiで最初に失敗した原因のひとつは、身バレ対策を怠っていたことだ。都内のIT企業勤務で、仕事上のSNSでも顔が出ているわたしは、「Facebookの友達に表示しない」設定を最初から使うべきだった。職場の人に見られる可能性が頭にあると、プロフィールを思い切って書けなくなる。ここを設定してから、ようやく本音のプロフィールが書けた。
年収や職種で相手を絞りたい人・真剣に結婚を視野に入れ始めた20代後半には、Omiaiが向いている。
「本当に出会えるの?」と思ったとき読む4問
Q. 正直、課金が怖い。無料で十分じゃないの?
無料でもマッチングまでは進めるが、そこで止まるパターンが多い。相手から届いたメッセージを読んでも返せない状態では、会話が成立しない。月2,000円前後の出費と、出会えない期間を引き延ばすコストを比べたとき、課金は合理的な選択だとわたしは判断した。
Q. 写真はプロに撮ってもらわないといけないの?
プロに頼む必要はない。スマホ+自然光+友人の撮影で十分だ。 ただし、自撮りは「自己完結した人」に見えやすい。誰かに撮ってもらった写真は、「人間関係がある人」という無言のシグナルを出す。三軒茶屋のカフェでの1枚が、それまでの自撮りより圧倒的に反応が良かった。
Q. 複数のアプリを同時に使うのはアリ?
2つが現実的な上限だ。 3つ以上になると、メッセージの返信が遅れ、相手に「雑に扱われている」印象を与える。2回目の挑戦では、PairsとOmiaiの2つに絞って集中した。管理コストと出会いの質はトレードオフの関係にある。
Q. マッチングアプリで本当に結婚できる?
国立社会保障・人口問題研究所の「第16回出生動向基本調査」によると、インターネットを通じた出会いから結婚に至るカップルの割合は継続的に増加している。「どのアプリか」より「どう使ったか」の差の方が大きい。 アプリはあくまでも場所を提供しているに過ぎない。
2026年、20代女性へ──ここだけ読んでも伝えたいこと
一度整理する。
マッチングアプリを20代女性が使うとき、最も重要なのはアプリ選びよりプロフィールの解像度だ。「映画鑑賞・カフェ・旅行」という三点セットを書いている間は、誰にも刺さらない。「世田谷1Kで深夜1時までNetflixを見ている」と書いた方が、同じ温度感の人を引き寄せる。
2026年現在、主要3アプリの強みはそれぞれ明確だ。
自分がどの段階にいるかで、使うアプリは変わる。全部試す必要はない。自分に合う1〜2本を選んで、プロフィールを本気で書く。それだけだ。
今夜、22時43分のあなたへ
世田谷の1Kで、サラダチキンを齧りながらスマホを開くあなたへ。
マッチングアプリは「入れれば出会える」ツールではない。でも、「ちゃんと使えば、確実に人と出会える」ツールだ。
まず一歩を踏み出すなら、👉 Pairs の公式サイトを薦める。会員数が最も多く、コミュニティ機能でプロフィールの解像度を上げやすいからだ。内面重視でパートナーを選びたいなら、👉 with の公式サイトを並行して試す価値がある。
プロフィールに「家賃9.8万の世田谷1K」と書いてみてほしい。同じ袋を持って帰る誰かが、きっといる。
迷っている時間は、出会えない時間と同じだ。
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参考情報