世田谷のワンルーム、夜10時42分。帰宅してシャワーを浴びて、家賃9.8万の部屋のベッドに腰を下ろした瞬間、スマホのバッジに「142」と出ていた。Pairsで3ヶ月かけて積み上げたいいね!の数だ。
会えたのは4人。その4人全員、2回目のデートはなかった。
「マッチングアプリは会員数が多いほどいい」——これは、嘘だ。
「会員数1,200万人」に3ヶ月と30時間を奪われた

— 恋活アプリとは、婚活ほどのコミットを求めない「恋人を探す」目的に特化した出会いサービスの総称。2026年現在、スマホ1台でいつでも使えるが、アプリの選び方を間違えると「いいね!は来るのに出会えない」状態が長期化する。
国立社会保障・人口問題研究所が公表する「第16回出生動向基本調査」(2021年)によれば、25〜29歳の未婚女性のうち交際相手がいない割合は59.1%に達する。同世代の女性の6割近くが「出会いを探している、あるいはいずれ探す」状態だ。その層が恋活アプリに流入しているにもかかわらず、選び方を間違えた人間は「いいね!の通知音だけが鳴り続ける夜」を過ごしている。
Pairsの会員数は国内最大級と謳われている。プロフィールを埋めて写真を1枚加えただけで、初日から22いいね!が届いた。「これは期待できる」と思った。でも3ヶ月後の実態は、いいね!142件のうちマッチング数は27人、実際に会ったのは4人だった。
会員数が多いことと、出会える確率が高いことは別の話だ。
「相性95%」の男性と六本木のカフェで会った夜

Pairsで消耗した後、次はwithを選んだ。性格診断で「相性95%」と出た男性とカフェで会うことにした。六本木、土曜の午後3時、コーヒー780円。
「あ、withの診断って面白いですよね。僕、こういう分析が得意で——」
そこから30分、彼は転職歴と副業と自分が読んだビジネス書の話をした。こちらが何か言いかけると「そうそう、で、僕の場合はね」と続いた。三軒茶屋までの東急田園都市線の車内で、悔しいとも悲しいとも言えない感情が出てきた。
ただ——withが悪いわけじゃない。性格診断の「傾聴力」と「話す量のバランス」は数値では測れない。メッセージのやり取りの段階で確認するべきだったと、今は思う。プロフィール文の書き方と最初の3〜5往復で、相手が「人の話を聞く姿勢」を持っているかはある程度わかる。道具の使い方を間違えていた——それだけの話だ。
顔写真を載せたくない問題:タップルぼかしとPairsの現実
マッチングアプリを使う女性にとって「顔写真を載せたくない」は共通の悩みだ。
タップル(tapple)にはぼかし機能がある。プロフィール写真をぼかして公開できるため、職場・知人への身バレリスクを抑えながら出会いを探せる。ぼかしを解除するタイミングはマッチング後に自分でコントロールできる仕組みで、「第一印象は顔より趣味で勝負したい」という人に向く。ただしぼかしたままでは第一印象が薄くなりやすいため、プロフィール文と趣味欄の充実が補完策になる。
Pairs(ペアーズ)は女性も写真なしで登録できるが、実際には写真ありと比べてマッチング数に大きな差が出る。どうしても顔を出したくない場合は、後ろ姿・横顔・手元・趣味の活動中の写真など、個人が特定されにくいショットを使う方法が現実的だ。プロフィール文を丁寧に書くことで、写真なしのリスクをある程度カバーできる。
2026年版・20代女性向け恋活アプリ比較表
3つのアプリを実際に試し、周囲の体験談も踏まえてまとめた。
| サービス名 | 特徴 | 向いている人 | おすすめ度 |
|—|—|—|—|
| with | 性格診断・価値観マッチング | 相性を最初から絞りたい人 | ★★★★★ |
| Pairs | 国内最大級の会員数 | 選択肢の広さを重視する人 | ★★★★☆ |
| Omiai | 本人確認・真剣度の高い層 | 安心感を最優先にしたい人 | ★★★★☆ |
| タップル | 趣味マッチング・ぼかし機能 | 気軽に始めたい・身バレが怖い人 | ★★★☆☆ |
| ハッピーメール | 幅広い会員層・無料機能 | とにかく試してみたい人 | ★★★☆☆ |
2026年時点で20代女性がまず試すなら、withが最も失敗の少ない選択だ。性格診断によって価値観の近い人を最初から絞れるため、「会ってから全然違った」という消耗が起きにくい。登録は無料で、スマホだけで30秒で完結する。
—
▶ ここまでの要点:恋活アプリは会員数より「絞り込みの精度」が成果を左右する。withは性格診断で相性を数値化し、Pairsは選択肢の広さ、Omiaiは真剣度の高さで差別化されている。まず1つ入れるならwithからスタートし、慣れてきたらPairsを並行で試すオーダーが最も効率が良い。
—
2026年・正直なランキング3選
1位:with ——「相性の絞り込み」が最も精緻なアプリ
withの最大の武器は性格診断とメンタリズム診断だ。単純な趣味の合わせではなく、「価値観の優先順位」と「コミュニケーションスタイルの傾向」まで測定する。20代前半〜30代前半の利用者が多く、プロフィールの記述が丁寧な人が集まりやすい印象がある。女性は基本機能が無料で使えるため、まず性格診断だけやってみるのもいい。診断を受けることで「自分が何を求めているか」が言語化されることがある。
初回無料で性格診断を受け、相性の高い順にプロフィールを眺めることができる。まず見るだけでも、出会いのイメージが変わる。
2位:Pairs ——「選択肢の広さ」は絞り込みが使える人のメリット
Pairsの会員数の多さが本当のメリットになるのは、コミュニティ機能で絞り込んでからだ。「読書が好き」「一人旅が好き」のコミュニティに参加し、同じ趣味を持つ人からいいね!をもらった相手に優先的にアプローチする——このフィルタリングを使えると、母数の大きさが武器になる。最初の3ヶ月間、コミュニティを使わずに全体からいいね!を待っていたのが失敗だったと、今は思う。
写真を出したくない場合は後ろ姿・横顔など雰囲気が伝わるショットで補い、プロフィール文のクオリティを上げる方法がある。
3位:Omiai ——「本人確認」で安心して始めたい人向け
Omiaiは全員に本人確認を義務付けており、真剣度の高い層が集まりやすい。20代後半〜30代前半の利用者が多く、「将来を見据えた真剣な恋愛」を求めている人にフィットする。メッセージのやり取りが丁寧な人が多く、「会うまでのコミュニケーションを大切にしたい」という人に向く。Pairsやwithよりプロフィールをしっかり読んでからアプローチしてくる人が多い印象だ。
正直に言う:デメリットと注意点
どのアプリにも弱点がある。隠すと信用を失うので正直に書く。
withのデメリット
- 性格診断の数値を過信すると、測定外の部分(傾聴力・話す量のバランス)で落差が生じる。数値はきっかけに過ぎない
- 地方在住の場合、会員数がPairsより少なく、選択肢が絞られることがある
Pairsのデメリット
- 会員数が多い分、本気度の低いユーザーも混在する。プロフィールの精読と絞り込みを怠ると消耗する
- 無料でできる機能が少なく、男性は月額料金が必要。女性側も、いいね!の質の見極めが重要になる
Omiaiのデメリット
- 20代前半のユーザーは少なめで、若い層は物足りなさを感じることがある
- プロフィールの設定項目が多く、初期設定に時間がかかる
本人確認が厳格なOmiaiで始めると、「変な人リスク」を最初から下げられる。安心感を最優先にするなら、ここから入る選択肢もある。
夜中に検索した疑問に答える
Q. タップルのぼかし機能って実際どう?身バレが心配で写真が載せられない
A. ぼかし機能は有効で、マッチング後に解除タイミングを自分でコントロールできる。ただしぼかしたままでは第一印象が弱くなりやすいため、趣味欄とプロフィール文を充実させることが補完策になる。身バレ防止と出会いの両立は、ぼかし機能+プロフィール文の充実という組み合わせで実現できる。
Q. Pairsで女性は写真なしでも出会えますか?
A. 出会えるが、写真ありと比べると大きな差が出る。後ろ姿・横顔・手元・趣味の活動中の写真など、個人が特定されにくいショットを使う方法が現実的だ。プロフィール文を充実させることで写真なしのリスクをある程度カバーできる。
Q. 恋活アプリと婚活アプリの違いは?
A. 実質的には同じサービスを指すが、集まるユーザーの温度感が異なる。「婚活」を前面に出すアプリ(Omiai・ユーブライド等)には真剣度の高い層、「恋活・出会い」を前面に出すアプリ(タップル等)には気軽に始めたい層が集まりやすい。20代前半で恋人を探したいなら「恋活寄り」のwithやタップルから入るのが負担が少ない。
Q. マッチングアプリを安全に使うには?
A. 本人確認があるアプリを選び、最初の数回のデートは昼間の人が多い場所を選ぶことが基本。個人情報(勤務先・住所)は数回会って信頼関係が生まれてから共有する。withとOmiaiは本人確認を義務付けており、安全性の面でも優れている。
142件のいいね!で失った時間の計算
3ヶ月間、Pairsを毎晩20〜30分使い続けた。メッセージのやり取り、プロフィールのチェック、いいね!の返信——積み上げると月あたり約10時間、3ヶ月で30時間になる計算だ。
会えたのは4人。2回目に繋がったのは0人。
同じ30時間を、自分に合ったアプリ選びと戦略に使っていたら——と考えると、時間のコストが見える。
アプリ選びを間違えると、失うのはお金だけじゃない。「また無駄だった」という感情の消耗が積み重なっていく。それが一番もったいない。国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査が示すとおり、20代のうちに交際を始めた人の割合は30代以降とは統計的に大きく異なる。出会いの「量」も「質」も、時間と戦略の使い方で変わってくる。
今夜ページを閉じて、また一人で「142」のバッジを眺める夜に戻るか。それとも30秒で次の一手を踏み出すか。
2026年・結論
20代女性が最初に入れるべき恋活アプリはwithだ。性格診断で「価値観の近い人」を最初から絞れるため、「会ってみたら全然違った」という消耗が起きにくい。会員数はPairsより少ないが、それは「本気で使っている人の比率が高い」ことを意味する。
Pairsは選択肢の広さが武器だが、コミュニティ機能で絞り込む段階から本領を発揮する。Omiaiは真剣度が高い層向けで、20代後半〜30代に特に向く。まず1つ入れるならwithからスタートし、手応えが出てきたらPairsを並行で試す——このオーダーが最も無駄が少ない。
あなたが今日やること
1. 下のリンクからwithの公式サイトを開く
2. 無料会員登録(30秒・匿名OK・スマホだけで完結)
3. 性格診断を受けて、相性の高い人のプロフィールを見てみる
失うものは何もない。登録だけして、気に入らなければ退会すればいい。でも「気に入らなかった」と判断できるのは、動いてから初めてわかることだ。このページを閉じて、また何もしない夜に戻るか。それとも今夜、30秒で一歩踏み出すか。
142件のいいね!を眺め続けた夜は、もう終わりにしていい。
—
参考資料
- 国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査」(2021年)
📊 今回紹介した商品を比較