ファミマの袋を提げたまま、電気もつけずに倒れこんだ
23時14分。世田谷の1Kに帰り着いて、鍵を開けるのも面倒だった。玄関のたたきにコートを脱ぎ捨てて、右手のファミマの袋をそのまま床に置いた。中身はサラダチキン(プレーン、183円)と缶チューハイ。本当はストロングゼロが欲しかったけど、売り切れていたからほろよいのレモンにした。
電気もつけずにベッドに倒れ込む。今日も自炊しなかった。今月で18日連続になる。
スマホのロック画面に通知が3件。LINEの未読、マッチングアプリのいいね、母からのメッセージ。全部、開かなかった。
サラダチキンを袋ごとかじりながら天井を見た。何も考えたくなかった。でも頭の中では、昨日の忘年会の記憶が勝手にリプレイされる。同期の田中が婚約の話を切り出した瞬間、テーブルの全員が「えーっ!」って声を上げた。私も声を出した。グラスも持ち上げた。笑顔も作った。でも帰り道の渋谷駅のホームで、胸のどこかに小さなとげが刺さったまま抜けない感覚が続いていた。
これが私の木曜日だ。都内IT企業のマーケ部、今年27歳。家賃9.8万円の部屋に1人で住んで、彼氏がいない歴は2年4ヶ月になった。
去年、3つのアプリで全滅した話を正直に書く
去年、マッチングアプリを3つ試した。Tinder、Pairs、OKCupidだ。
全部で50人以上とマッチした。実際に会ったのは9人。付き合えたのはゼロ。
数字で見ると「そんなに悪くないのでは」と思う人もいるかもしれない。でも「全滅」と表現したくなるのは、結果だけじゃなくてプロセスが消耗だったからだ。
Tinderは温度感が合わなかった。最初の3週間で5人と会ったけど、3人はLINEを交換した翌週から既読無視になった。別に傷ついたというよりは「あ、そういうものか」という感覚の方が強かった。それが一番こわかった。感覚が少しずつ麻痺していく感じ。
OKCupidは外国人ユーザーが多く、英語でのやりとりが想定より多かった。日本語で普通に話せる人と付き合いたい、という私の目的にはズレた。
Pairsは、使えた。でも私の使い方が雑だった。プロフィール写真1枚(自撮り、光量悪め)に「趣味:映画・お酒」とだけ書いた。思えば、それで「この人に会いたい」と思う男がいるはずもない。
アプリのせいにしていたけど、半分は自分の問題だった。それを認めるのに、1年かかった。
20代前半の子と「同じ画面」に並ぶということ
マッチングアプリで一番きついのは、構造の問題だと思っている。
23歳の子も、27歳の私も、プロフィール写真と3行のテキストで横並びになる。年齢フィルターをかけてくる男性もいるけど、逆に言えば「25歳以下」に設定している男には、そもそも私のプロフィールが表示されない。
これはアプリが悪いわけじゃない。でもそれを理解した上で「自分にとって有利なフィールドで戦う」という発想に切り替えないと、消耗するだけで終わる。
真剣に付き合いたい人が集まるアプリと、ライト層が多いアプリでは、そもそも集まっている男性の目的が違う。だからアプリ選びは、戦略の話になる。
2026年1月、ちゃんと調べ直した
正月明け、もう一度だけ本気で試そうと思った。
今回はちゃんと調べた。選ぶ基準を3つ決めた。
①真剣交際・婚活寄りの層が集まっているか
②価値観や性格で「合う人」を絞り込める機能があるか
③女性の利用コストが適切か(安すぎると男性の真剣度が下がるリスクがある)
この基準で整理すると、今年試してみたいアプリが2〜3つに絞られた。
withを選んだのは、性格診断が別次元だったから
withは、ビッグファイブ理論をベースにした性格診断を全ユーザーに受けさせる設計になっている。
ビッグファイブとは、心理学でよく使われる性格の5因子モデル(開放性・誠実性・外向性・協調性・神経症傾向)のことだ。「趣味が一緒」という表面的な相性じゃなくて、「一緒にいてラクかどうか」に近い部分を測ろうとする指標になる。
去年、趣味が一緒の人と会ったのに1時間で話が尽きて気まずくなった経験が2回ある。同じ映画が好きでも、話し方のテンポが合わなかったり、価値観の根っこがズレていたりする。withの性格診断はその「会ってみたら全然違った」を事前に減らす確率が高い。
女性は基本無料で使える。男性は有料プランへの課金が必要な設計なので、真剣度が一定以上担保されている。コストを払っている男性が集まっているということは、それだけ目的意識が高い層がいる、ということだ。
withの性格診断を受けたら「協調性は高いが、外向性が低め」という結果が出た。「ああ、だから初対面のデートで話が弾まないことがあったのか」と、初めて腑に落ちた。アプリを使い始めて1週間で、去年の全滅の理由の一つが言語化できた気がした。
Pairsは「数と検索精度」で別の戦い方ができる
Pairsの会員数No.1というのは、正直「どうせ広告の文句でしょ」と思っていた。でも東京で実際に使ってみると、選択肢の密度が違う。1日でスクロールしきれないくらいのプロフィールが表示される。
大事なのは「多いから出会いが増える」わけじゃない、ということだ。
でも選択肢が多いと、フィルタリングを細かくかけられる。職業・年収帯・プロフィールの文字数(文章をちゃんと書いている人は真剣度が高い傾向がある)・コミュニティへの参加状況(趣味や価値観のグループに入っているか)。この複数の軸で絞ると、残る候補の精度がかなり上がる。
Pairsは「受け身でいいねを待つ」より「能動的に探す」用途に向いている。週末に1時間、検索して5人にメッセージ付きのいいねを送る——そういう使い方が向いている人には、今のマッチングアプリの中で一番パワーがある選択肢だと思う。プロフィールを書き直して写真を4枚に増やしてから、明らかにいいねの質が変わった。
Omiaiは、時間をかけて話したい人に向いている
Omiaiも2月から試し始めた。
Pairsよりも年齢層がやや高め(20代後半〜30代が中心)で、プロフィールの記入率や文章量が全体的に丁寧な印象がある。婚活寄りの使い方をしている人が多く、「付き合ってから将来を考えたい」という温度感に合っている。
「すぐに会いたい」より「ちゃんとメッセージを重ねてから会いたい」という私の感覚には、3つの中で一番フィットするかもしれない。まだ使い始めて1ヶ月だけど、メッセージのやりとりが他のアプリより続きやすい。
2026年の春を、去年と違うやり方で動く
正月に母からLINEがきた。「そろそろ考えてる?」だった。
既読だけつけて返信しなかった。
母のことは好きだ。でも「そろそろ」という言葉は、私が一番よくわかっている焦りを外側から強制してくる感じがして、素直に受け取れない。同期の婚約を聞いたあの夜と同じ種類の圧力だ。
焦りで動いても、去年と同じ全滅を繰り返すだけだ、とわかった。
—
27歳、彼氏いない歴2年4ヶ月。マッチングアプリ全滅歴あり。2026年1月にプロフィール写真を4枚に増やして、自己紹介文を300字書き直した。withで性格診断を受けて、自分の外向性の低さを初めて数値で見た。Pairsの検索フィルターを細かくかけて、1人ずつプロフィールを読むようになった。Omiaiでメッセージを交わしている相手が、今2人いる。
全滅してから1年。今年もダメかもしれない。でも去年と違うのは「なぜ全滅したか」がわかった上で動いていること、それだけだ。
—
もしあなたが「アプリを試したけど全然うまくいかない」「何が悪いのかわからない」という状態なら、最初に見直すべきはアプリの種類じゃない。プロフィールの質と、アプリの選び方だ。
性格診断で相性を事前に絞り込みたいならwith、選択肢の多さと検索精度で能動的に戦いたいならPairs、真剣度の高い相手と時間をかけて向き合いたいならOmiai。この3つを自分の目的に照らして選ぶことが、2026年春のマッチングアプリ攻略の出発点になる。
💕 編集部が本気で試した恋活・婚活サービス
マッチングアプリで疲れた経験をもとに、編集部が実際に継続できたサービスを3つ厳選しました。
マリッシュ
30代以上の本気層に特化。バツイチ・シンママ応援制度あり。女性は完全無料で、真剣に結婚を考える人が多い。
公式サイトで無料登録 →
マッチングフォト
マッチングアプリ専門のプロ撮影サービス。いいね数が平均3倍に。全国対応、自然光ロケーション撮影で素人感ゼロ。
撮影プランを見る →
Pappy(パピー)
ワンランク上の出会いを求める20-30代女性向け。年収証明済み男性が多く、質の高い大人のマッチングが楽しめる。
無料登録する →
※ 本セクションはアフィリエイトリンクを含みます。紹介内容は編集部が独自に評価しています。


コメント