23時47分のファミマで、全滅の意味がやっとわかった
23時47分、三軒茶屋のファミマ。
仕事帰りの習慣で、サラダチキン(スモーク味、税込198円)とストロングゼロの9%をカゴに入れながら、スマホを開いた。マッチングアプリの通知が2件。どちらも「いいね!が届きました」という画面。
嬉しくない。それどころか、何も感じない。
「感じなくなった」のがいつからかは、正確には覚えていない。でも12月、IT企業マーケ部の同期・森本さんが忘年会で婚約発表をした夜から、「何も感じない」が「もう疲れた」に変わったのははっきり覚えている。テーブルの全員が笑顔で拍手する中、私も笑顔を作った。帰り道のこのファミマで、ストロングゼロを買いながら「お疲れ様でした、私」と自分につぶやいた。
27歳、彼氏いない歴2年4ヶ月。世田谷の1K、家賃9.8万のアパートに一人暮らし。去年から Pairs、タップル(tapple)、with の3つを試して、全部うまくいかなかった。
「努力が足りなかったんだと思う」——2年間、ずっとそう思っていた。でも最近、それは半分正しくて、半分は決定的に間違っていたと気づき始めた。
失敗体験談が「黙っていること」について
検索するとすぐ出てくる。「マッチングアプリ 失敗 体験談」。
そこには必ずといっていいほど、似たような結論が並んでいる。「プロフィールを充実させましょう」「写真はプロに撮ってもらいましょう」「最初のメッセージで共通点に触れましょう」「早めにデートに誘いましょう」。
どれも嘘じゃない。でも、致命的なことが抜けている。
アプリと自分の目的が合っているか。そして、自分が何を求めているかを言葉にできているか。
この二つを無視したまま、私は正しい努力を間違った方向に使い続けていた。プロフィールを磨いて、写真を差し替えて、メッセージを丁寧に書いて。それでも全滅した。なぜなら、「どこで何をするか」の設計が最初から間違っていたから。
Pairs・タップル・with、3アプリで起きたこと
Pairs について:
マッチング数は3つの中でいちばん多かった。会員数の多さは本当だった。でも、マッチングしてから実際に会うまでの「距離」が遠かった。
1週間以上、毎晩メッセージを続けて、ようやく「今度会いましょう」という流れになるのが普通。その間に相手のテンションが落ちたり、突然返信が来なくなったりすることが何度もあった。帰宅が23時を過ぎてから、見知らぬ誰かと毎晩「文通」をするスタミナが、私にはなかった。仕事終わりにファミマで買った缶チューハイを開けながらメッセージを打つことに、段々と意味を感じられなくなっていった。
ただ今になって思うのは、Pairs はプロフィールで「会ってみたい」と思わせる設計ができていないと、数だけ多くて手応えがない状態に陥りやすいアプリだということだ。私のプロフィールには「趣味:映画、カフェ巡り」としか書いていなかった。それでは相手は「会ったら何が起きるか」が想像できない。
タップルについて:
「趣味でつながる」というコンセプトに惹かれて始めた。でも実際には「今週末、会いませんか」という流れになりやすいアプリだった。
悪いアプリじゃない。軽い出会いから始めたい人には合っていると思う。でも私は真剣交際を求めていた。アプリの空気感と私の希望が最初からずれていた。1ヶ月使って、それだけがわかった。
with について:
3つの中で唯一「合っているかもしれない」と感じたアプリだった。性格診断の精度が高くて、価値観が近い相手が表示されやすい設計になっている。マッチングした相手との最初の会話が、他のアプリより成立しやすかった。
ただ最初の1ヶ月は全然うまくいかなかった。理由は後からわかった。プロフィールに「自分が何を求めているか」が一言も書けていなかった。with の性格診断は相性のフィルタリングには使えるが、「会いたいと思わせる」部分は結局プロフィールの言葉次第だ。
失敗には、2種類あった
振り返ると、私の全滅には明確に2種類あった。
①アプリと目的が合っていなかった失敗。
タップルがこれだ。真剣交際を求めていたのに、カジュアルな出会いに向いたアプリを選んでいた。努力の方向が最初から間違っていた。
②アプリの設計を理解せずに使っていた失敗。
Pairs と with のはじめ数ヶ月がこれだ。Pairs が「プロフィールで差別化する」設計を持っていること、with が「性格診断を軸に使う」仕組みであることを、使いながら学んでいなかった。マニュアルを読まずにソフトウェアを使い続けていた感じだ。
どちらも「もっと頑張ればよかった」という話じゃない。頑張る前に立ち止まって、「このアプリは何を設計として持っているか」「自分の目的と合っているか」を確認するべきだった。
深夜1時、with のプロフィールをゼロから書いた夜
Netflixを閉じたのが0時51分。眠れなくて、スマホを持ったまま with のプロフィール編集画面を開いた。
「趣味:映画、カフェ巡り」「仕事:IT系のマーケです」という情報を全部消して、ゼロから書き直した。
書いたのはこういうことだ。「毎日連絡じゃなくていい。でも会ったときはちゃんと話したい。週末に気が向いたときに一緒にいられる人を探しています。真剣交際を希望しています」。
演出しなかった。計算しなかった。ただ正直に書いた。
すると、1週間で変化があった。マッチング数は減った。でも届くメッセージの質が変わった。「プロフィール読みました、共感しました」という内容が前より増えた。「ゆっくり関係を作っていきたいです」という言葉を最初に送ってくれる人が出てきた。
同じことをPairsでもやった。Pairsは会員数が多い分、プロフィールで「会ってみたい人」と「似たような誰か」が分かれる。差別化というのは特別感を演出することじゃなくて、「この人と会ったら何が起きるかを相手が想像できる情報を書く」ことだと気づいた。
世田谷の1K、ロフト付きの6畳間で、深夜1時にスマホ画面を見つめ続けた夜が、少しだけ報われた気がした。
失敗体験談を読み込むほど、なぜ遠ざかるのか
逆説的なことを言う。
マッチングアプリの失敗体験談を読み込みすぎると、うまくいかなくなる。
なぜか。体験談には「こうしてはいけない」というルールが多い。「返信が遅すぎると嫌われる」「会うまでに時間をかけすぎるとフェードアウトされる」「写真は最低3枚」「自撮りは避けろ」「最初の挨拶メッセージは長くしすぎるな」。
ルールが増えると、不安が増える。「この返信のタイミング大丈夫かな」「このメッセージ、計算っぽく見えないかな」「もっと積極的にすべきかな」「引きすぎかな」。
頭の中がうるさくなった状態で送るメッセージは、どこか空気が歪む。相手はその空気を読む。距離を置く。こちらは「また失敗した」と思う。
失敗体験談を読むのをやめた。代わりに、「自分が会いたいと思える人はどんな人か」という問いを、3時間かけて紙に書き出した。具体的に。「連絡の頻度」「一緒にいるときの距離感」「話したいテーマ」「絶対に嫌なこと」。その作業がプロフィールを書き直す前の準備になった。
もし今、「また失敗するかも」と思いながら画面を開いているなら
はっきり言う。アプリを変えても、向き合い方が同じなら結果は変わらない。でもアプリには向き不向きがある。これは本当だ。
with は性格診断の精緻さが他のアプリと一線を画している。「この人と価値観が合うかどうか」を事前に確認できる仕組みがあるから、会ってから「なんか違う」が起きにくい。真剣交際を求めている20代後半〜30代前半の女性に、今もっとも勧めやすいアプリだと思っている。ただし、プロフィールに「自分が何を求めているか」を正直に書くことが前提になる。診断結果だけに頼っても、言葉で伝わる部分は補えない。
Pairs は日本最大級の会員数を持ち、真剣交際・婚活寄りのユーザーが多い。選択肢の広さは他と比べ物にならない。ただしプロフィールの設計が弱いと埋もれる。逆に言えば、しっかり言葉を作り込んで使えば、会員数の多さが純粋に強みになる。
どちらのアプリも、「自分が何を求めているかを言語化すること」が先だ。
—
2年4ヶ月かけて気づいた。それでも遅くない、と思っている。27歳はまだ全然遅くない。
23時47分のファミマで、サラダチキンをカゴに入れながらスマホを開く夜は今も続いている。でも今夜は、少しだけ違う気持ちでアプリを開こうと思っている。
💕 編集部が本気で試した恋活・婚活サービス
マッチングアプリで疲れた経験をもとに、編集部が実際に継続できたサービスを3つ厳選しました。
マリッシュ
30代以上の本気層に特化。バツイチ・シンママ応援制度あり。女性は完全無料で、真剣に結婚を考える人が多い。
公式サイトで無料登録 →
マッチングフォト
マッチングアプリ専門のプロ撮影サービス。いいね数が平均3倍に。全国対応、自然光ロケーション撮影で素人感ゼロ。
撮影プランを見る →
Pappy(パピー)
ワンランク上の出会いを求める20-30代女性向け。年収証明済み男性が多く、質の高い大人のマッチングが楽しめる。
無料登録する →
※ 本セクションはアフィリエイトリンクを含みます。紹介内容は編集部が独自に評価しています。


コメント