缶チューハイが2本になった夜
帰宅は22時15分だった。
世田谷のアパートまで歩く途中、いつものファミマに寄った。サラダチキン(プレーン、198円)と缶チューハイ(ストロングゼロ、159円)を手に取る。セルフレジで精算して、家賃9.8万のワンルームへ。バッグを玄関に投げて、そのままソファに倒れ込んだ瞬間、スマホが震えた。
Pairsの通知だった。新しいマッチング。相手のプロフィールを開く。35歳、IT系営業、写真6枚、自己紹介文230文字以上。「仕事もプライベートも大切にできる人を探しています。真剣にお付き合いできる方と出会いたいです」。
――これは本物かもしれない、と思った。去年の10月から3つのアプリを試して全滅してきた。Pairs、with、tapple。どこへ行っても途中で消えた。メッセージが2週間続いてもデートの話にならないか、1回デートがあって次がないか、ある朝突然に既読がつかなくなるか。なぜこうなるのか、ずっとわからなかった。
その夜、チューハイが2本になった。
翌朝、ベッドの中でそのマッチング相手のトークを開いたら、最初のメッセージは「今週末、暇ですか?」だった。
「プロフ充実=本気」は、完全に嘘です
ネットに溢れているアドバイスがある。「プロフィール写真が複数枚ある男性は本気度が高い」「自己紹介文が長いほど真剣な証拠」「マッチング後すぐにメッセージをくれる人は脈あり」。
嘘だとまでは言わない。でも、これらはすべて「スタート地点にいるかどうか」の判別材料であって、本気度を測る指標じゃない。
プロフィールを丁寧に整えている男性の中にも、5人同時進行で「どれかが引っかかればいい」と思っている人間はいる。むしろ、プロフィールが整っている男性ほど「アプリの使い方に慣れている」とも言える。何度も試してきたから、見せ方を知っている。プロフが充実しているのは本気度の証明ではなく、経験値の証明だ。
本気度が低い男性は、プロフィールには出ない。もっと違う場所に、必ず出る。
返信が「速い」男ほど要注意という逆説
よく言われる「返信が早い=好意がある」も、罠だと思っている。
本気度の低い男性は、むしろ返信が早い場合がある。複数の女性と並行してやり取りしているから、スマホを常に手元に置いている。返信が速いのは「あなたへの集中度」ではなく、単純なデジタル習慣だったりする。
本当に見るべきは「返信の速度」ではなく、「返信の内容の解像度」だ。
たとえば、こういうメッセージを送ったとする。「最近、仕事終わりに疲れてしまって、ご飯もちゃんと作れない日が続いてて……」
本気度が低い男性の返し方には、2つのパターンがある。
パターンA:「わかる〜!俺も残業続きで。今度一緒にご飯行こうよ」
パターンB:「疲れてるんだね。どんな仕事してるの?」
パターンAは、あなたの話を「会う口実」に変換している。内容よりゴールを急いでいる。パターンBは、まずあなたのことをもう少し知ろうとしている。
1回のメッセージで判断はできない。でも、10回のやり取りを振り返ったとき、「私が話した内容が次の質問に繋がった回数」が3回以下だったら、あなたは「流す相手」として扱われている可能性が高い。IT企業のマーケ部門で働いていると、こういうデータ的な見方が染みついてしまって、それがここで初めて役に立った気がした。
会う前の72時間に全部出る
tappleで知り合った男性がいた。やり取りは3週間、週末に会う約束をした。水曜日の夜、「今週末、楽しみにしてます」と送った。
返ってきたのは、土曜日の昼だった。「ごめん今週末実は予定入っちゃって、また来週にしてもいいですか」
来週は来なかった。
本気度が低い男性は、デートの直前になるとコミュニケーションが薄れる。彼にとって、あなたとのデートは「特別な日」ではなく「予定の一つ」だから、特に気持ちが高まらない。だから前日も当日も、普段と変わらない。
逆に、本気度が高い男性は、デートの数日前から具体的な確認を自分からしてくる。「どこで集合しようか」「何か食べられないものある?」「天気、微妙そうだけど大丈夫?」。彼にとってそのデートは「うまくいかせたい事案」だから、細部まで気を遣う。
デート前の72時間を観察する。3日間で相手から連絡がなければ、それはすでに答えだ。この基準を持ってからは、あの土曜日の昼のような返信に振り回されなくなった。
with の性格診断が、初めて「自分のタイプ」を言語化してくれた
Pairs を使っていた頃は、相手のことを「写真」と「プロフィール文」でしか判断できなかった。その判断の精度が低かった、ということに、with を使い始めてから気づいた。
with には性格診断機能がある。相手が診断を受けていれば、大まかな性格のタイプが事前にわかる。「論理型×内向き」の男性と、「感情型×外向き」の男性では、メッセージの解像度がそもそも違う。自分がどういう人間とやり取りをしているのかを、テキストだけでなく属性ごと把握できる。
これが思いのほか、役に立った。
本気度の低い男性を「見分ける」のも大事だけど、そもそも自分と相性が合う人間と出会える確率を上げることの方が、消耗が少ない。with の性格診断は「地雷を踏む前のスクリーニング」として機能する。3アプリ全滅してやっと気づいたのは、見分けようとする努力の前に、出会う設計の問題があるということだった。
会員数でいえばPairsの方が圧倒的に多い。日本最大の会員数は選択肢の広さに直結するし、真剣交際を求めるユーザー層の厚さはずっと強みだ。一方でwithは、母数より「合う人と出会う精度」を重視する設計になっている。どちらが自分に合うかは、今の自分のステージによって変わる。Pairsは「選択肢を広げたい」とき、withは「質で絞り込みたい」ときに向いている。
去年12月の忘年会で笑えなかった本当の理由
職場の同期が婚約した。IT企業のマーケ部門の忘年会で、みんなが笑顔で祝福していた。
笑えなかった。正確には、笑おうとしたけど、顔が固かった。Pairsで3回連続、デートのあとに音信不通になった翌月の話だ。ビールを飲みながら、乾杯の声に合わせてグラスを持ち上げたけど、「やっぱり私には何か問題があるんだ」と思っていた。
でも、後から振り返ると、問題は自分じゃなくてスクリーニングの方法だった。本気度の低い男性を見分けられないまま、「会うこと」を目的化していた。マッチング数を増やすことに必死で、相手の本気度を測る基準をまったく持っていなかった。
「数で勝負する」という発想そのものが、消耗の原因だった。
3アプリ全滅してできた、自分なりの本気度チェック
今は、こんな基準を持っている。
マッチングから3日以内に「いつ会えますか?」しか言わない男は、一旦保留。10回のやり取りで、自分が話した内容が次の質問に繋がった回数を数える。3回以下なら警戒ライン。デート前の72時間、相手から連絡がなければその約束は軽い。1回目のデートで「次いつ会える?」より「今日楽しかった、次はここに行こう」と具体的に言える男の方が、次がある確率が高い。自分が話した内容を次のメッセージで覚えていない男は、並行で複数人をさばいている可能性が高い。
完璧な見分け方は存在しない。でも、基準を持っているだけで、判断に使うエネルギーが減る。あのファミマのサラダチキンと缶チューハイ2本の夜を、もっと早く終わらせられた。
アプリを「使い方ごと」見直すタイミングかもしれない
もしあなたが今、マッチングアプリで同じような疲れ方をしているなら、アプリの選び方そのものを見直す価値がある。
withは性格診断と価値観フィルターで出会いの質を絞り込める。本気度が低い男性との接触確率を下げる設計になっているという意味で、消耗したくない人に向いている。Pairsは日本最大の会員数という実績があり、真剣度の高いユーザーが集まる土台の厚さは、長く使われてきた理由の一つだ。
どちらを選ぶかより、「自分は今、何を求めているのか」を一度言語化してから使い始めることの方が、何倍も重要だ。
彼氏いない歴2年4ヶ月というのは、ただの数字だ。でも、その間に積み上げてきた「見極める基準」は、消えない。これから使うアプリにそのまま持ち込める。
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