触れ合いのない1年7ヶ月、33歳が女性ホルモンを整える生活習慣で取り戻したもの

触れ合いのない1年7ヶ月、33歳が女性ホルモンを整える生活習慣で取り戻したもの セックスレス解決
Image: Konrad Summers from Santa Clarita (Valencia) , California, USA via wikimedia

千葉の持ち家のキッチンで、夜7時半に鶏の照り焼きを皿に並べる。夫が帰ってくる音がして、「ただいま」「おかえり」。6年目の夫婦に流れる、滑らかな日常だ。

夕食の間、夫はスマホでニュースを見ながら箸を動かして、私は「今日パートが早上がりできた」と言い、夫は「そうなんだ」と返す。会話がある。笑顔もある。でも2024年9月から1年7ヶ月、夫に触れられていない。

最初は「疲れてるんだろう」と思った。2ヶ月目からは「私が何かしたのかな」と思った。半年過ぎた頃から「もうそういう夫婦なのかな」と思い始めて、1年を超えた頃に、「自分の体が、女として機能しているのかわからない」という感覚が生まれた。

誰にも言えない。友達にも、母にも。

千葉の夜に、スマホで「女性ホルモン 崩れる」と検索した

何気なく検索した。深夜0時過ぎ、夫が先に眠って、私だけ電気を消せないで布団の中でスマホを開いた夜だった。

「女性ホルモン 崩れる 症状」と打ったのは、特別な理由があったわけじゃない。ただ、今の自分の状態に名前をつけたかっただけだ。

画面に出てきた内容は、思っていた以上に私の日常を説明していた。

エストロゲンとプロゲステロンのバランスが乱れると、性欲の低下が起きる。それだけじゃなく、気力の低下、睡眠の質の悪化、冷え、肌荒れ。そういえば最近ずっと寒い。去年の11月以降、足首が冷えて眠れない夜が続いていた。月経周期も、2024年から少し乱れている。28日だったのが、今は32〜35日になっていた。

33歳という年齢は、女性ホルモンの分泌が緩やかに低下し始める時期らしい。急激に落ちるのは40代後半だが、30代前半からすでに変化が起きているという内容を読んで、「あ、そうか」と思った。私の体の話だったんだ、と。

パートで疲れて帰ってきて、自分が何を食べているか

私のパートは午前9時から午後2時まで、近所のスーパーのレジ打ち。週4日、月に6万弱。帰りにそのまま見切り品コーナーを眺めて、その日の夕食の献立を決める。

自分のランチはほとんど作らない。コンビニのおにぎり1個か、休憩室で食べるカロリーメイト。夫の夕食は一生懸命作るけれど、自分が何を食べているかは二の次だった。

女性ホルモンを整えるという視点で自分の食生活を見直して、気づいたことがある。

エストロゲンの材料はコレステロール、つまり脂質だ。過度なカロリー制限をすると、ホルモンの原料自体が不足する。私はここ2年、無意識に「少なく食べる」を続けていた。体重は維持できていたが、体の中では材料切れが起きていた可能性がある。

変えたのは3つだ。

朝食を抜かない。昼に卵か大豆製品を1品入れる。夕食に魚を週3回以上食べる。

当たり前のことに見える。でも、この「当たり前のこと」を、私は当たり前にやっていなかった。

朝食を抜かない、というのが特に難しかった。パートに出る前の30分は慌ただしくて、自分の朝ごはんを用意する余裕がない。最初は冷蔵庫にゆで卵を3個作り置きしておくことから始めた。ゆで卵とバナナだけでもいい。それを食べてから家を出ることを、6ヶ月続けた。

深夜0時のスマホ習慣が、ホルモンバランスを静かに壊していた

もう一つ、変えたのは睡眠だ。

夫が眠ってから、私はスマホを開く時間が長かった。SNSを見るでもなく、通販サイトを眺めるでもなく、ただスクロールする。夜中の1時、2時まで布団の中でスマホの光を顔に受けていた。

女性ホルモンの分泌は、睡眠中に行われる。特に22時から深夜2時の間に成長ホルモンとエストロゲンの分泌が活発になるため、この時間帯の睡眠の質が低いと、翌日のホルモンバランスに影響が出る。

ブルーライトはメラトニン(眠りを促すホルモン)の分泌を抑制する。つまり、私は毎晩、眠りを妨げながら眠ろうとしていた。

私がやったのは、スマホを寝室に持ち込まないこと。充電器をリビングに置いて、夜11時以降はスマホに触れない習慣を作った。

最初の1週間は眠れなくて、寝室の天井を見つめながら夫の寝息だけを聞いていた。でも2週間目から、眠りに落ちるのが早くなった。朝に目が覚めたとき、頭が少しすっきりしている感覚があった。

生理前の1週間、以前はとにかく気分が沈んで、何をしていても虚しかった。それが、睡眠を変えてから少し和らいだ。「少し」だ。でも、その「少し」がずっと欲しかったものだった。

エクオールを飲み始めた理由と、3ヶ月後に気づいたこと

食事と睡眠を変えながら、もう一つ試したのがエクオールのサプリメントだ。

エクオールは大豆イソフラボンから腸内細菌が作り出す成分で、エストロゲンに似た働きをするといわれている。ただし、腸内細菌の状態によってエクオールを自分で産生できる人とできない人がいる。日本人女性の約2人に1人は自分では産生できないとされている。

私がエクオールのサプリを選んだのは、「大豆をたくさん食べればいい」という方法が自分には機能しないかもしれないと知ったからだ。産生できない体質なら、外から補う方が確実だと思った。

3ヶ月飲み続けて、変わったのは冷えだった。足首の冷えが、以前ほど気にならなくなった。月経周期も、31日前後で安定してきた。月経前の気分の落ち込みも、以前より浅くなった気がする。

劇的な変化じゃない。でも「何かが少しずつ動いている」という感覚があった。

6ヶ月続けた今、やめる理由が見つからない。

婦人科に行くことへの、謎の後ろめたさについて

正直に書く。私は「婦人科に行く」という選択肢を、ずっと後回しにしてきた。

理由を考えると、「病気じゃないのに行っていいのか」という謎の遠慮だったと思う。不妊治療を考えているわけでもない、PMSがひどいわけでもない、生理痛が我慢できないほどでもない。だから「私が行く場所じゃない」と思い込んでいた。

でも女性ホルモンの状態は、血液検査で数値として確認できる。エストロゲンとFSH(卵胞刺激ホルモン)を測ることで、自分のホルモン状態を「なんとなく」ではなく「数字」で把握できる。

「なんとなく調子が悪い」を「数値として把握する」に変えることが、適切な対処の出発点になる。

最近は婦人科のオンライン診療も整ってきていて、自宅から受診できるサービスが増えている。「病院まで行く時間がない」「夫に知られたくない」という人には、オンライン婦人科診療という選択肢が現実的だ。自宅のスマホで予約して、画面越しに医師と話して、必要な場合は薬が自宅に届く。

私が予約したのは、スーパーのパートの帰り道、駐車場に停めた車の中でスマホをタップした。5分でできた。夫には言っていない。

夫との1年7ヶ月が、まだ埋まっていない話

正直に言う。1年7ヶ月の空白は、まだ埋まっていない。

でも私が変わった。

体が変わったというより、「自分の体に興味を持てるようになった」という感覚に近い。女性ホルモンを整えることを考え始めてから、自分の体が自分のものだという感覚が戻ってきた。月経周期を手帳に記録するようになった。朝ごはんを食べるようになった。夜11時にスマホを置くようになった。

夫との関係は、ホルモンを整えれば解決する問題ではないかもしれない。でも「自分が女として機能しているのかわからない」という感覚は、今はない。

それで十分だと思っている。少なくとも今は。

もしあなたも「なんとなく、女として機能していない気がする」なら

婦人科に行くハードルが高いなら、まず生活から変えてみてほしい。

睡眠の時間帯(22時から深夜2時を確保する)、食事の質(脂質とタンパク質を減らしすぎない、朝食を抜かない)、スマホの使い方(寝室に持ち込まない)。この3つを3ヶ月続けることが、女性ホルモンを整える生活習慣の土台になる。

それでも変化が感じられないなら、エクオールのサプリメントを3ヶ月試す価値がある。自分でエクオールを産生できない体質の人に特に効果が出やすいといわれていて、サプリで外から補うことで不足分をカバーできる。産生できるかどうかは専門機関で検査もできるが、まずサプリを試してみて体の変化を観察するのが現実的なスタートだ。

婦人科のオンライン診療は、「不妊治療を考えている人が行く場所」じゃない。「自分のホルモン状態を知りたい33歳のパート主婦」が予約していい場所だ。スマホ1台あれば、車の中からでも、パートの帰り道でも予約できる。

誰にも言えないから、自分で動く。それだけでいい。

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